インモードでたるみ改善はできる?効果・回数・デメリットまで徹底解説【後悔しない選び方ガイド】

第1章:たるみ改善にインモードは有効か?

年齢を重ねるごとに多くの方が気になり始める「顔のたるみ」。特にフェイスラインのもたつきや頬の下垂は、老けた印象を与えやすく、早めの対策を望む人が増えています。そんな中、近年注目を集めているのが高周波エネルギーを活用した「インモード」という美容施術です。本章では、インモードがたるみ改善においてどのような効果を発揮するのかを、仕組み・原因との関係・他施術との違いの観点から詳しく解説していきます。
1-1. インモードが注目される背景
インモードが美容業界で注目を浴びている最大の理由は、「メスを使わずにリフトアップを叶えることができる」というその手軽さにあります。これまでたるみの治療といえば、外科的なフェイスリフトや糸リフトといった侵襲性の高い施術が主流でしたが、ダウンタイムや痛み、費用へのハードルから、治療に踏み出せないという声も少なくありませんでした。
そうした中で登場したのが、RF(Radio Frequency:高周波)技術を応用したインモードです。この施術は皮膚を切開することなく、肌の深層に熱エネルギーを送り込むことで、コラーゲン生成を促進し、皮膚の引き締めや脂肪の収縮を実現します。短時間で施術が完了し、ダウンタイムも比較的軽く済む点から、忙しい現代人や初めて美容医療にチャレンジする層からも支持を集めています。
1-2. たるみの原因とRFアプローチ
顔のたるみは、単に皮膚が緩むだけではなく、さまざまな要素が複合的に絡み合って起こります。加齢によってコラーゲンやエラスチンの生成が減少し、真皮の弾力が低下すると、皮膚が自重を支えきれなくなり下垂します。同時に、皮下脂肪の重みによる垂れ下がりや、筋肉(表情筋)の支持力の低下、さらには骨格のボリュームロスまでもが影響を与えるため、たるみの進行は多面的です。
インモードは、こうしたたるみの中でも特に「皮膚と脂肪層」に対してアプローチが可能です。高周波エネルギーによって真皮層を加熱することで、コラーゲンの再構築が促進され、肌のハリや弾力が回復していきます。また、脂肪層に熱が届くことで、過剰な皮下脂肪のボリュームを抑える効果も期待でき、フェイスラインをすっきりと見せることが可能になります。
つまり、インモードは“肌を支える力”を内側から底上げしながら、“脂肪の重さを軽減する”という二重のアプローチで、加齢に伴うたるみに対処できる施術なのです。
1-3. 他施術との比較
たるみ治療にはさまざまな方法がありますが、その中でインモードがどのような立ち位置にあるのかを理解しておくことは非常に重要です。代表的な施術として比較されやすいのが、「ハイフ(HIFU)」と「糸リフト」です。
ハイフは、超音波をピンポイントで筋膜層(SMAS)まで届けて引き締める施術で、より深い層へのアプローチが可能です。一方で、痛みが強く出やすいことや、肌表面のボリュームが大きい場合には効果が分かりにくいといったケースもあります。
糸リフトは、溶ける糸を皮膚の下に挿入して物理的に引き上げるため、即時的なリフトアップ効果が高い一方、内出血や腫れといったダウンタイムが伴うリスクがあります。
それに対してインモードは、比較的浅い層(真皮~脂肪層)に働きかけるため、中等度のたるみやフェイスラインのもたつきに悩む方に向いている施術です。切らずに、痛みを抑えながら肌の内側からリフト感を得られる点で、特に「初めてのたるみ治療」や「自然な引き締まりを求める層」に適した選択肢といえるでしょう。
第2章:インモードが狙う“たるみ”の種類

インモードは、加齢や生活習慣によって生じるたるみに対して、切らずにアプローチできる先進的なRF(高周波)治療です。ただし、どのようなたるみにも万能というわけではなく、インモードが得意とする部位やたるみの種類には特徴があります。この章では、インモードが効果を発揮しやすい代表的なたるみ部位について、部位別にその理由と治療の流れを解説していきます。
2-1. フェイスライン
インモードが特に多く使われているのが、フェイスラインのたるみに対するアプローチです。年齢とともに頬から顎下にかけて脂肪が下垂し、輪郭が曖昧になってくると、顔全体がぼやけて見え、老けた印象を与えやすくなります。
このようなもたつきは、脂肪のボリュームが関係しているケースが多く、単純に皮膚を引き上げるだけでは根本的な改善にはつながりません。そこで、インモードのMiniFXやFXといったハンドピースを用いることで、RFの熱エネルギーを脂肪層に届け、脂肪細胞を効率よく加熱・収縮させていきます。
同時に、吸引機能によって脂肪を持ち上げながら照射を行うため、熱が均一に行き届きやすく、肌の引き締まりと脂肪ボリュームの減少を両立できる点が特長です。これにより、顎下のたるみや二重あごの改善、フェイスラインの輪郭形成が自然に進んでいきます。
インモードは、フェイスラインに対して「引き上げる」というよりも「たるみの原因を減らして輪郭を引き締める」アプローチを取るため、重度のたるみよりも軽度〜中等度のもたつきに最適な治療選択肢となります。
2-2. 目周り・口元の軽いたるみ
目元や口元は、皮膚が薄くデリケートな部位であるため、外科的なアプローチや強い熱エネルギーを使った治療にはリスクが伴います。インモードでは、このような繊細な部位に対しては**Forma(フォーマ)**という低出力で表層に働きかけるハンドピースが活用されます。
Formaは、皮膚表面〜真皮上層を温めることで、コラーゲンの再生を促し、ハリ感や弾力を自然に高めていく施術です。とくに目の下の細かなシワやたるみ、口角の下がり、マリオネットラインなどに対して、刺激が少ないながらも確実に肌質改善を目指せる点が魅力です。
また、Formaは比較的痛みが少なく、術後すぐにメイクが可能なため、「定期的なメンテナンスケア」として取り入れる方も多い部位です。軽いたるみや初期エイジングサインが気になる方にとっては、ハードな治療を行わずに自然な若返りを図れる有効な選択肢となるでしょう。
2-3. 首のたるみ
顔のたるみ以上にエイジングサインが出やすい部位として、「首のたるみ」も多くの方が悩むポイントです。特に首の皮膚は薄く皮下脂肪も少ないため、年齢とともにシワやゆるみが目立ちやすく、首元の印象が顔年齢に直結してしまうこともあります。
インモードでは、首へのRF照射によって真皮層のコラーゲン再構築を促進し、肌の質感と張りを取り戻すことが可能です。特に首筋の縦ジワや横ジワ、輪郭の境目が曖昧になるような悩みに対して、穏やかにリフトアップ効果を引き出していきます。
また、首は日常的な動きが多く、外的刺激(摩擦・紫外線)の影響も受けやすい部位ですが、インモードは非侵襲的なため、ダウンタイムを抑えながら繰り返し施術が可能です。首まで丁寧にケアすることで、顔全体の若々しさがより引き立ちます。
第3章:たるみ改善の仕組み

インモードが「切らずにたるみを改善できる」とされる理由は、その背後にある科学的な作用機序にあります。高周波(RF)という熱エネルギーを活用することで、皮膚・脂肪・結合組織など複数の層に同時に働きかけることができる点が、他の施術と一線を画すポイントです。本章では、インモードがたるみにどのようにアプローチし、リフトアップや肌の引き締まりをもたらすのか、そのメカニズムを段階的に解説します。
3-1. RFによるコラーゲン増生
インモードの基本的な作用のひとつが、「RF(高周波)による真皮層の加熱」です。皮膚の深部に熱エネルギーを送り込むことで、コラーゲン線維が収縮し、その後の再生反応を引き起こすというプロセスが、たるみ改善の鍵となります。
照射直後には、既存のコラーゲン繊維が熱によって縮むことで、即時的な引き締まり感が生まれます。しかし本質的な効果はその後に始まります。加熱された真皮層では、「創傷治癒反応」と呼ばれる再構築プロセスがスタートし、線維芽細胞が活性化されて新たなコラーゲンやエラスチンの産生が促されます。
この再生プロセスは施術後数週間かけて徐々に進行するため、時間の経過とともに肌にハリと弾力が戻ってくることを実感できるのです。インモードが「自然な変化」と表現される理由も、この段階的な回復によるものです。
3-2. 脂肪組織への熱ダメージ
もうひとつ、インモードがたるみに有効な理由として重要なのが、「脂肪層へのアプローチ」です。とくにMiniFXなどのハンドピースを使用した場合、RFの熱が皮下脂肪にまで届くように設計されており、過剰な脂肪を効率よく加熱することで、脂肪細胞を破壊し自然に代謝させる働きがあります。
これにより、重みによって皮膚を下垂させていた脂肪が減少し、フェイスラインのもたつきや二重あごの改善につながるのです。脂肪が少なくなると、皮膚が持ち上がるというよりも「下に引っ張られる力がなくなる」ため、結果的にリフトアップした印象になります。
この「脂肪減少+肌引き締め」の両輪で働きかけるというのが、インモードのたるみ治療における大きな強みです。
3-3. Vリフトの多層アプローチ
さらに効果を高めるためのアプローチとして、近年では「Vリフト」という施術設計が注目されています。これは、複数のインモードハンドピースを部位や深さに応じて使い分け、表層から脂肪層までを段階的に引き締めるという方法です。
具体的には、Formaで肌表面から真皮層にかけてのハリ感を高めつつ、MiniFXまたはFXで脂肪層に働きかけてボリュームをコントロールします。こうして複数の層をバランスよくケアすることで、V字型に整ったフェイスラインが形成されやすくなり、若々しい輪郭を取り戻すことができるという考え方です。
単層的な照射では届かない悩みにも、インモードは多角的に対応することができるため、「年齢とともに複数の変化が起きている顔のたるみ」に対して、非常に理にかなった施術といえるでしょう。
第4章:改善しやすい人・注意すべき人
インモードは非外科的にたるみにアプローチできる優れた施術ですが、すべての人に同じような結果が出るわけではありません。肌の状態や年齢、体質、過去の施術歴によって、効果の出やすさや注意すべきリスクが異なります。この章では、インモードの適応になりやすいタイプと、慎重に検討すべきケースについて整理していきます。
4-1. 軽〜中度たるみの30〜50代
インモードがもっとも効果を発揮しやすいのは、肌の弾力がある程度残っており、たるみが軽度〜中程度である層です。特に30代後半から50代前半にかけての世代では、皮膚の構造が大きく崩れていない場合が多く、コラーゲン生成の反応も比較的良好です。
この年代のたるみは、表皮や真皮の緩みだけでなく、脂肪のボリュームや筋肉の衰えが少しずつ影響を及ぼし始める時期です。インモードは真皮層の再生を促しつつ脂肪層へのアプローチも可能であるため、このような「たるみの初期段階」において非常に相性が良く、自然なリフトアップ感やフェイスラインのすっきり感を得やすいのが特徴です。
加えて、この年代ではまだ肌の回復力も十分にあるため、施術後の赤みやむくみなどの反応も比較的早く落ち着き、ダウンタイムの軽さを実感しやすいというメリットもあります。
4-2. メスを避けたい層
美容医療に関心があるものの、メスを入れるような外科的手術には抵抗があるという人にとっても、インモードは非常に魅力的な選択肢です。とくに仕事や家庭の都合でダウンタイムが取れない方や、周囲に知られずにケアしたいと考えている方に適しています。
糸リフトやフェイスリフトのような施術は、即効性が高い一方で腫れ・内出血・痛みなどのリスクも伴います。それに対してインモードは、肌の内部からじんわりと効果を引き出すため、目立ったダウンタイムがなく、自然な仕上がりが得られる点で“控えめな美容医療”を求める層にフィットするのです。
「できるだけナチュラルに若返りたい」「施術したことを周囲に知られたくない」「でも効果がしっかり欲しい」――そうした声に応えるのが、インモードが担う位置づけといえるでしょう。
4-3. 肌質・健康状態の留意点
一方で、すべての人が安心してインモードを受けられるわけではありません。極度に乾燥している肌、炎症を起こしている肌、または基礎疾患を持つ人については、施術前の慎重な判断が求められます。
乾燥肌の場合、皮膚のバリア機能が低下しており、RFの熱エネルギーによってかえって刺激や炎症が悪化する可能性があります。事前にしっかりと保湿を行い、肌の水分保持力を高めてから施術を受けることが推奨されます。
また、ニキビなどの炎症がある状態や、アトピー性皮膚炎のように皮膚が敏感になっている場合は、熱による悪化のリスクがあるため、症状が落ち着いてからの施術が望ましいです。
さらに、心疾患やペースメーカー装着中の方、重度の金属アレルギーがある方など、医療的にRFが禁忌となるケースもあります。こうした健康状態の確認は、必ず初回カウンセリング時に行い、医師の指示に従って施術可否を判断することが安全です。
4-4. 他施術で満足できなかった人
過去にハイフ(HIFU)や軽めの光治療などを受けたものの、思ったほどの効果を感じられなかったという方にも、インモードは選択肢として検討する価値があります。とくにハイフは筋膜層にピンポイントで熱を与える施術であり、脂肪ボリュームが多い方や、皮膚の緩みが原因でたるみが生じているタイプには効果が実感しにくい傾向があります。
その点、インモードは脂肪層に熱エネルギーを届けることで、皮膚の“重さ”そのものを軽くする作用があるため、ハイフで結果が出にくかった層にとっては一段階ステップアップした施術として活用することができます。
また、複数のハンドピースを組み合わせて層ごとに照射できるため、「肌質改善もしたい」「輪郭も整えたい」といった複合的な悩みに対応しやすく、過去の施術で物足りなさを感じた方にとって、新たなアプローチとして期待が持てる治療法です。
第5章:施術の流れとダウンタイム

インモードは、外科的処置を伴わない美容医療の中でも比較的気軽に受けやすい施術として知られていますが、具体的にどのような流れで進み、どれくらいの日常生活への影響があるのかは、事前に把握しておくことがとても大切です。特に初めて美容施術を受ける方にとっては、過程がわからないことが不安材料になりがちですので、ここではカウンセリングから施術、アフターケアまでの全体像とダウンタイムについて詳しく説明します。
5-1. カウンセリング〜プラン策定
インモード施術は、すべての人に同じ方法で行われるわけではありません。まず最初に行われるのが医師によるカウンセリングで、ここでは現在のたるみの程度や肌質、脂肪の付き方などを細かく診断していきます。
特に重視されるのは、たるみが皮膚の緩みに起因するのか、脂肪のボリュームによるものか、あるいはその両方かという判断です。これにより、どのハンドピースを使うか(FormaかMiniFXか)、どの部位を重点的に照射するかが決定されます。また、施術の回数やスパンの目安も、この段階で一人ひとりの状態に応じて提案されるため、無理なく計画的に通院できるかどうかを事前に確認しておくことが大切です。
5-2. 施術手順(MiniFX/Forma)
実際の施術では、肌の状態に合わせてMiniFXまたはFormaと呼ばれる専用のハンドピースが使用されます。MiniFXは主に脂肪層にアプローチするため、吸引機能が備わっており、皮膚を軽く引き上げながらRF(高周波)を照射します。この吸引によって、より深い層まで熱エネルギーが届きやすくなり、脂肪の収縮や分解を促進します。
一方、Formaは皮膚表面から真皮層にかけて穏やかに熱を与える仕様で、吸引はなく、肌に密着させながら滑らせるように照射を行います。目元や口元などの繊細なエリアにはこのFormaが使用されることが多く、照射中はじんわりと温かみを感じる程度で、強い痛みはほとんどありません。
施術時間は部位や範囲によりますが、顔全体でおおよそ30〜60分程度が一般的です。麻酔は基本的に不要ですが、痛みに敏感な方には表面麻酔を用いることもあります。
5-3. ダウンタイムと生活注意
インモードの施術後には、軽度の赤みや腫れ、むくみが出ることがありますが、ほとんどの場合は当日〜翌日にかけて自然に引いていきます。個人差はありますが、数日間で症状が落ち着くケースが多く、施術を受けた当日からメイクや洗顔が可能な場合も少なくありません。
ただし、肌が一時的に敏感な状態になるため、施術当日の長時間の入浴やサウナ、激しい運動は避けることが推奨されます。洗顔はぬるま湯でやさしく行い、こすらずに保湿を中心としたスキンケアを心がけると、赤みの引きも早くなります。また、紫外線対策を徹底することで、色素沈着などのリスクを防ぐことができます。
日常生活への支障はほとんどないものの、大事な予定やイベントを控えている場合は、施術日から最低でも3〜5日ほど余裕を持っておくと安心です。ダウンタイムがほとんどないことがインモードの魅力ではありますが、肌のコンディションや見た目の変化に敏感な方は、余裕のあるスケジュールを組んでおくとさらに安心して施術を受けることができるでしょう。
第6章:期待できる効果と施術回数
インモードは即効性と持続性の両面を備えた非侵襲的なたるみ治療ですが、施術後の変化がどのように進み、どれくらいの回数で効果が定着するのかは、気になるポイントです。この章では、効果の現れ方と継続性、そしてその効果を最大限に引き出すために欠かせない生活習慣について解説します。
6-1. 効果実感のタイミング
インモードの施術直後には、肌の内部に熱エネルギーが加わることでコラーゲン繊維が収縮し、その直後からわずかな引き締まり感を感じることがあります。ただし、この変化は一時的なもので、目に見える効果が明確になるのは、むしろその後の時間経過によって現れるものです。
施術から1〜2週間が経過すると、肌の中でコラーゲンやエラスチンの再構築が進み始め、徐々にハリや弾力の向上、フェイスラインの引き締まりといった変化が実感できるようになります。特に脂肪層に熱が届くMiniFXを使用した部位では、脂肪の代謝によるボリュームダウンがゆっくりと進行し、輪郭のすっきり感が3週間〜1か月ほどで自然に表れてくるのが一般的です。
効果は段階的に高まり、施術後2〜3か月目をピークに安定し、肌全体の印象が若々しく変化していく過程を楽しめるのが、インモードの魅力のひとつです。
6-2. 推奨回数とメンテナンス
インモードの施術は、1回でもある程度の肌質改善や引き締まりを感じられることがありますが、より確実な変化と長期的な維持を目指す場合には、複数回の施術が基本となります。
一般的には、顔のたるみに対しては2〜3回の施術を1セットとし、3〜4週間おきに照射を行うのが効果的です。このスパンで継続することで、コラーゲンの再生が途切れることなく進み、変化の積み重ねによって肌の土台がしっかりと整っていきます。
また、たるみの進行を穏やかに抑えたい方には、年に1回程度のメンテナンス照射を取り入れるのもおすすめです。これは、加齢に伴う肌の老化スピードを緩やかにすることを目的とし、施術直後の効果を“維持する”という意味でとても有効です。
継続的に通う場合は、肌の状態やライフスタイルに合わせてプランニングしてくれるクリニックを選ぶと安心です。
6-3. 効果を保つ生活習慣
インモードの施術効果を最大限に引き出し、かつ長く保つためには、日常生活の中で肌への負担を減らす意識も欠かせません。とくに重要なのが、紫外線対策・保湿ケア・表情筋の活性化です。
まず紫外線は、肌内部のコラーゲンを破壊し、光老化を進行させる最大の外的要因です。インモードで生成されたコラーゲンの維持を妨げないよう、日常的にUVカット製品を使用し、物理的な遮光(帽子や日傘)も意識的に取り入れることが重要です。
保湿も同様に、肌のバリア機能を保ち、外的刺激から守るうえで欠かせない要素です。施術後は特に肌が乾燥しやすくなるため、低刺激で保水力の高い化粧品を使って、肌の潤いをしっかりとキープすることが、再生を促す環境づくりに直結します。
また、日々の表情や噛む動作を意識することで、表情筋が活性化され、皮膚のたるみを予防する効果も期待できます。噛みごたえのある食事をとったり、顔のストレッチを習慣化することで、施術との相乗効果を感じられるケースも多く報告されています。
第7章:メリット・デメリットの総整理
美容医療を検討する上で、施術の特徴や効果に目を向けることはもちろん、メリットとデメリットを正確に理解し、冷静に比較検討することが非常に大切です。インモードは、手軽にたるみにアプローチできる優れた施術ではありますが、すべての人に完璧に適しているわけではありません。この章では、インモードの強みと限界、そして他施術との組み合わせによる可能性について整理していきます。
7-1. メリット:切らずにリフト&脂肪減
インモードが高く評価される理由のひとつは、外科的な手術を必要とせずに、リフトアップと脂肪減少という2つの効果を同時に狙える点にあります。高周波(RF)のエネルギーによって、肌の内部でコラーゲン生成を促進しつつ、脂肪層に熱を与えることでボリュームを減らすという、二重のアプローチが可能です。
施術は比較的短時間で完了し、顔全体であっても30〜60分程度で終了するケースが多く、施術直後の腫れや赤みも軽度で済むことが多いため、回復も非常に早い部類に入ります。日常生活への支障が少なく、仕事や育児などで忙しい方にも受け入れられやすいのが特徴です。
また、メスを使わずに自然な変化を目指せるため、施術後の“やりすぎ感”が出にくく、ナチュラルな仕上がりを求める層からの支持も厚いです。
7-2. デメリット:個人差・コスト・副作用
一方で、インモードには注意しておきたい点も存在します。まず挙げられるのが、効果の感じ方に個人差があるという点です。たとえば、重度のたるみや筋膜のゆるみが強いケースでは、RFの熱エネルギーだけでは十分な引き上げ効果を得にくく、外科的な施術のほうが適している場合もあります。
また、施術回数が1回で完結するわけではなく、2〜3回の照射を重ねることで初めて効果が実感できるケースも多いため、費用がかさむことがあります。部位やクリニックによって価格差はありますが、顔全体の施術では1回あたり数万円から十万円近くになることも珍しくありません。さらに、複数回を前提に考えた場合、全体の総額は事前に把握しておくことが必要です。
加えて、まれに赤み・むくみ・軽度の内出血などの副反応が起こることがあり、敏感肌や乾燥肌の方は注意が必要です。こうしたリスクについてはカウンセリング時にしっかり説明を受け、必要に応じて施術のタイミングや部位を調整するなど、慎重な対応が求められます。
7-3. 他施術併用で相乗効果
インモード単体でも十分に効果を期待できる施術ではありますが、よりはっきりとした変化を求める場合や、悩みの種類が複合的なケースでは、他の施術と組み合わせることで、相乗効果を引き出すことができます。
たとえば、インモードでフェイスラインの脂肪を減らしながら、糸リフトによって頬の位置をしっかりと持ち上げることで、輪郭の立体感をさらに強調することができます。また、ヒアルロン酸を使ってこけた部位にボリュームを与えることで、肌全体の若々しいバランスを取り戻すことも可能です。
このように、目的に応じて施術を組み合わせることで、各施術の効果を補完し合いながら、より満足度の高い結果へとつなげることができます。美容医療においては、「ひとつの施術ですべてを叶える」よりも、「悩みに応じて最適な組み合わせを選ぶ」という柔軟な発想が、結果を左右する大きなポイントになります。
第8章:たるみ治療にインモードを選ぶべきか?
ここまでの解説を通して、インモードがどのようなたるみに対して効果を発揮するのか、施術の仕組みや特徴、他施術との違いを明らかにしてきました。最終章では、それらの情報をもとに「自分はインモードが合っているのかどうか」を見極めるための判断材料を整理し、美容医療に踏み出すための具体的な行動指針をご紹介します。
8-1. 適応レベルの見極め
インモードがもっとも効果を発揮しやすいのは、軽度から中程度のたるみに悩んでいる段階の人です。たとえば、フェイスラインのぼやけや頬の軽い下垂、二重あごのもたつきなど、「変化は感じているけれど、まだメスを入れるほどではない」といった層にとっては非常に相性のよい施術といえます。
インモードは、皮膚と脂肪層へのアプローチに特化しており、筋膜の引き上げや骨格的な変化を求める場合には限界があります。そのため、深いたるみや明らかな皮膚の余剰があるようなケースでは、糸リフトや外科的手術のほうが適応となる可能性が高いです。
つまり、「切らずにできる範囲で最大限のリフト効果を得たい」「たるみが気になり始めた今のうちに対処しておきたい」というタイミングでの選択として、インモードは非常に現実的かつ理想的な治療と言えるでしょう。
8-2. カウンセリングで聞くべき質問
美容医療で失敗しないためには、施術内容だけでなく、カウンセリングでどのような質問をするかが極めて重要です。インモードを検討する際には、以下のようなポイントを事前に確認・相談しておくことが、施術満足度を大きく左右します。
まず、「自分のたるみの原因と、インモードがそのどこに効くのか」を明確にすることが大切です。単に「リフトアップしたい」という希望ではなく、「どの部位が、どの程度変化しそうか」という具体的なイメージを共有することで、施術プランも精密になります。
次に、「何回くらいの施術が必要か」「どれくらいの期間で変化を実感できるか」など、回数とスケジュールの見通しを確認しておくことも重要です。さらに、痛みに不安がある場合は、「表面麻酔は可能か」「吸引による刺激はどの程度か」といった点も確認しておくと安心です。
カウンセリングでは遠慮せず、疑問点や不安を言語化して伝えることが、納得感のある美容医療への第一歩となります。
8-3. 他施術との比較検討
インモードを本当に自分に合った施術として選ぶためには、他のたるみ治療との違いを比較したうえでの判断が欠かせません。代表的な選択肢としては、ハイフ(HIFU)、糸リフト、ヒアルロン酸注入などが挙げられます。
ハイフは筋膜層まで届く高密度焦点式超音波を使用し、皮膚の深い部分を引き締めるのに適しています。ただし、皮下脂肪が厚い人や肌表面のたるみが主な悩みである場合には、効果が感じにくいこともあります。
糸リフトは即効性が高く、見た目の変化も明確ですが、内出血や腫れなどのダウンタイムが出やすく、施術後の違和感や持続期間の限界もあるため、慎重な判断が必要です。
一方、インモードは比較的穏やかな施術でありながら、コラーゲン再構築と脂肪減少という二方向からのアプローチを可能にする点で、中庸的でバランスの取れた施術選択肢です。費用面でも、1回ごとの価格は決して安価ではないものの、複数回通う前提で計画を立てやすく、他施術と組み合わせることでトータルコストを最適化することもできます。
このように、「何を重視したいか(ナチュラルさ・即効性・予算・ダウンタイム)」という基準で各施術を比較し、自分の価値観やライフスタイルに合った選択をすることが、美容医療を後悔なく進めるための最善の方法です。
第9章:よくある質問―たるみRFリフトQ&A
インモードをはじめとするRF(高周波)を用いたたるみ治療に興味を持っている方からは、「何歳くらいから始めるべき?」「どれくらい効果が続くの?」「ハイフと比べて痛みは?」といった質問が多く寄せられます。この章では、特に多くの方が気にする3つの疑問について、わかりやすく解説します。
第10章:総まとめ―インモードで“たるみ知らず”を目指すロードマップ
年齢とともに変化していく肌に対して、どこかで本気のケアを始めたいと思っている人にとって、「切らずにできる」インモードは非常に現実的で、かつ戦略的な選択肢です。この最終章では、インモード施術を成功させるために必要な事前準備から、長期的な美しさをキープする工夫、そして次の行動へとつなげる指針までを整理し、未来の“たるみ知らず”への道筋を描いていきます。
10-1. 施術前後チェックリスト
インモードの効果を最大化するには、施術を受ける前から「準備」と「振り返り」の視点を持つことが重要です。まず、カウンセリング時にはたるみの程度や部位を医師と共有し、必要な回数や間隔、使用するハンドピースの種類を明確にしておくことが基本となります。
施術後は肌が一時的に敏感な状態になりますので、摩擦を避けた洗顔や丁寧な保湿、紫外線からの保護が必要です。また、赤みやむくみなどの経過を自分でも観察し、小さな変化を記録しておくことで、次回の照射内容を最適化しやすくなります。
事前に知っておきたい副作用や、万が一トラブルが起きたときのクリニック連絡先も把握しておくと、施術をより安心して受けられるでしょう。
10-2. 長期戦略で若返りをキープ
インモードは1回でも一定の肌引き締め効果を感じられることがありますが、たるみの進行に合わせて、継続的にケアしていくことが“若返りをキープする”という意味で非常に重要です。初期段階では2~3回の照射を間隔をあけながら行い、その後は年に1回程度のメンテナンス照射を続けるというプランが、最も効果とコストのバランスが良いとされています。
さらに、施術と並行して生活習慣の見直しを取り入れることで、効果の持続性は大きく高まります。紫外線対策や良質な睡眠、栄養バランスのとれた食事、そして顔の表情筋を意識的に使うことで、肌の老化スピードを緩やかに保ち、次のメンテナンスまでの期間も安定した状態を維持しやすくなります。
つまり、インモードは“単発で終わらせる施術”ではなく、“自分らしく年齢を重ねるための長期美容戦略”の一部として活用することで、その真価を発揮する施術だと言えるでしょう。
10-3. 次のステップ
これまでの記事でインモードの効果や仕組み、向いている人・注意点まで一通り理解できた今、次にすべきなのは「自分にとって本当に合っているのか?」を確認する行動に移すことです。
まずは、気になるクリニックで無料カウンセリングを予約するところから始めてみてください。専門の医師に肌の状態を見てもらい、自分にとっての最適な施術計画を提案してもらうことは、情報を整理する意味でも非常に有効です。
また、インモードだけに絞らず、ハイフや糸リフトといった他の施術と比較してみることで、より自分の悩みに合ったアプローチが見えてくることもあります。
そして最後に、美容医療はあくまで“外的サポート”です。生活習慣やストレス管理といった内面的なケアも含めて、美しさを維持していく姿勢が、長期的な満足感に直結します。
“今の自分”をきっかけに、「もっと自分を好きになる美容習慣」を始めてみませんか? インモードは、その第一歩を軽やかに後押ししてくれる、心強いパートナーになってくれるはずです。
監修
クリニック院長
清水 優人

たるみが気になったら
もっと詳しく知りたい方やたるみを改善したい方は「THE GINZA CLINIC(ザ ギンザ クリニック)」に相談してみてください。
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