Home コラム 糸リフトは効果なし?効果がない人の5つの原因と失敗しない医師選びを徹底解説

糸リフトは効果なし?効果がない人の5つの原因と失敗しない医師選びを徹底解説

「糸リフトは効果がない」は本当?後悔する人の特徴と失敗しない選び方を医師が解説

    第1章 「糸リフトは効果がない」と感じてしまう5つの根本原因

    糸リフトを受けたにもかかわらず、「全然変わらなかった」「意味がなかった」と感じてしまう方は少なくありません。しかしその多くは、施術そのものの失敗ではなく、医学的または心理的な背景に原因があります。この章では、糸リフトの本来の効果と、「効果がない」と感じやすい5つの代表的な要因について、具体的に解説していきます。

    1-1. そもそも糸リフトとは?期待できる本来の効果を再確認

    1-1. そもそも糸リフトとは?期待できる本来の効果を再確認

    糸リフトは、医療用の特殊な糸を皮下に挿入し、たるみを物理的に引き上げる美容施術です。さらに、糸が体内で徐々に吸収されていく過程でコラーゲン生成が促されることから、リフトアップ効果だけでなく、美肌やハリ感の向上といった副次的な効果も期待できます。ただし、フェイスラインを激変させる劇的な変化ではなく、ナチュラルな若返りが基本であるため、過度な期待を持っていると「思ったほど変わらない」と感じやすくなります。

    1-2. 原因①:医師の技術力・経験不足によるリフトアップ効果の不足

    糸リフトの仕上がりは、医師の技術に大きく左右されます。たるみの原因や方向を見極めたうえで、皮膚のどの層にどの角度で、どれだけの本数を挿入するか。この一連の判断が的確でなければ、十分な引き上げ効果は得られません。見た目の変化が少なかったと感じる多くのケースでは、糸の挿入層が浅すぎたり、引き上げ方向が合っていなかったりすることが原因となっているのです。

    1-3. 原因②:たるみの原因と糸の種類・本数が合っていない

    糸リフトにはさまざまな種類の糸が存在し、それぞれで持続期間や引き上げ力の強さなどが異なります。また、必要な本数も人によって大きく異なります。頬の脂肪が多い方、フェイスラインのもたつきが強い方は、片側で5本以上の糸が必要なケースも少なくありません。効果が物足りなかったと感じる方の中には、たるみに対して糸の種類がマッチしていなかったり、本数が不足していたりする場合が多く見受けられます。

    1-4. 原因③:ダウンタイム中の腫れやむくみによる一時的なもの

    1-4. 原因③:ダウンタイム中の腫れやむくみによる一時的なもの

    施術直後は、腫れやむくみが強く出る時期であり、リフトアップ効果が見えにくくなっていることもあります。特に施術後3日ほどは、引きつれ感や浮腫みによって不自然に見えることもあり、「効果がない」と早合点してしまう原因になります。一般的に、術後2週間から1ヶ月ほどで腫れが落ち着き、本来の仕上がりが見えてきます。この経過を知らずに不安になる方も少なくありません。

    1-5. 原因④:そもそも自分の悩みが糸リフトの適応外だった

    糸リフトは万能な施術ではなく、全てのたるみに効果があるわけではありません。脂肪が極端に多く重たいフェイスラインや、逆に脂肪がなさすぎて糸がうまく絡まないケース、皮膚が薄すぎて糸が透けて見えてしまう方など、施術の適応から外れる方もいます。このような場合、他の治療法(切開リフトやヒアルロン酸など)と組み合わせる必要があることを、事前に理解しておく必要があります。

    第2章 糸リフトの効果が出にくい・向いていない人の特徴

    糸リフトは非常に人気のあるたるみ治療ですが、どなたにでも確実な効果が出るというわけではありません。実際には、顔の脂肪量や皮膚の状態によっては、思ったような変化が得られない場合もあります。この章では、糸リフトが向いていないとされるタイプの特徴を整理し、ご自身の状態と照らし合わせて適応の可否を見極めるヒントをお伝えします。

    2-1. 特徴①:皮下脂肪が多すぎる人

    2-1. 特徴①:皮下脂肪が多すぎる人

    フェイスラインや頬に皮下脂肪が多く、顔全体に重みを感じるタイプの方は、糸リフト単体では十分なリフトアップ効果が得られにくい傾向があります。これは、挿入された糸に脂肪の重みがかかりすぎてしまい、物理的に引き上げをキープするのが難しくなるためです。また、無理に引き上げようとすると、糸の負担が増して早期に緩んでしまう可能性もあります。そのため、まずは脂肪吸引などでボリューム調整を行ってから、糸リフトを検討するケースも多く見られます。

    2-2. 特徴②:皮下脂肪が極端に少ない人

    一方で、痩せ型で顔に皮下脂肪がほとんどない方も注意が必要です。脂肪のクッションがない状態では、挿入した糸のラインが皮膚の表面に浮き出やすくなったり、笑ったときなどにひきつれ感が目立ちやすくなったりします。特に、肌が薄くてハリのないタイプの方は、糸の存在が見た目に影響を与えるリスクがあるため、施術前の丁寧な診察が欠かせません。

    2-3. 特徴③:たるみやシワが重度の人

    年齢を重ね、皮膚のたるみやシワが深くなっている方にとっては、糸リフトだけで理想の変化を得ることが難しい場合があります。糸によるリフトアップ効果はあくまで「軽~中程度のたるみ」に対して最も有効であり、余剰皮膚が多く残っているケースでは、引き上げたとしてもたるみが完全に解消されないことがあります。このような場合には、切開によるフェイスリフトなど、より強力な手術法を選択肢に含めて考えることも大切です。

    2-4. 特徴④:皮膚が硬い、または厚い人

    皮膚にある程度の柔軟性がないと、糸によって引き上げた際にその変化が見た目に現れにくいことがあります。特に、皮膚が硬くて動きにくい、または厚みがあると、リフトアップの効果がやや鈍くなる傾向があります。このようなケースでは、糸の種類や挿入位置の工夫によってある程度の対応は可能ですが、事前に医師による触診や診断を受けておくことが非常に重要です。

    第3章 糸リフトで高い効果を実感しやすい人の特徴

    糸リフトは、誰にとっても同じ効果が出るわけではありません。しかし、一定の条件に当てはまる方にとっては、非常に満足度の高い施術となり得ます。この章では、糸リフトの効果をより実感しやすい特徴をもつ方について解説します。ご自身の状態と照らし合わせながら、施術に対する具体的な期待感を持っていただく手助けになれば幸いです。

    3-1. 特徴①:軽度〜中程度のたるみがある人

    3-1. 特徴①:軽度〜中程度のたるみがある人

    糸リフトの真価が最も発揮されるのは、「たるみが気になり始めた」段階の方です。たとえば、「最近ほうれい線が目立つようになってきた」「フェイスラインのもたつきが気になる」といった、まだたるみが重度ではない状態であれば、糸による引き上げで十分に改善が期待できます。

    このタイミングで施術を受けることには、見た目の変化だけでなく「たるみの進行を予防する」という観点でも意味があります。早めのケアによって、将来的なたるみの悪化を緩やかに抑えることができるため、美容医療を「修正」ではなく「予防」の手段として捉える方にも非常に適しています。

    3-2. 特徴②:顔に程よく皮下脂肪がある人

    適度な皮下脂肪があるお顔は、糸リフトに非常に適しています。糸が皮下組織にしっかりと引っかかるため、たるみを効率よくリフトアップしやすい構造になっているからです。また、脂肪が適度にあることで、施術後の仕上がりも自然になりやすく、糸の存在感が表面に出てしまうリスクも低減されます。

    逆に、脂肪が多すぎたり、極端に少なすぎたりする場合はリスクや制限が出てくるため、「ちょうどよい脂肪の厚み」がある方にとっては、効果も仕上がりも非常に安定しやすいといえるでしょう。

    3-3. 特徴③:皮膚が比較的柔らかい人

    皮膚の柔軟性も、糸リフトの仕上がりを左右する大切な要素です。肌が柔らかい方は、糸で引き上げた際に皮膚が自然についてきやすく、滑らかで不自然さのないラインを形成しやすくなります。一方で皮膚が硬かったり厚みがあると、引き上げ効果が見た目に反映されにくくなることがあります。

    ご自身の皮膚の柔らかさは、頬やフェイスラインを軽くつまんでみることである程度判断できます。柔らかくよく動く感触があれば、糸による変化を実感しやすい肌質といえるでしょう。カウンセリング時にも医師がこの点を確認するので、気になる場合は事前に相談してみると安心です。

    第4章 「効果がない」だけじゃない!知っておくべき失敗リスクとデメリット

    糸リフトを検討する際、つい「効果があるかないか」ばかりに意識が向いてしまいがちですが、実際にはそれ以上に注意すべきポイントがあります。それが、施術に伴うリスクやデメリットです。どのような医療行為にも一定のリスクがあるように、糸リフトにも想定しておくべき副作用やトラブルが存在します。この章では、代表的なデメリットを4つの視点から解説し、安心して施術に臨むための準備に役立てていただければと思います。

    4-1. デメリット①:効果の持続期間は半永久的ではない

    糸リフトの効果は、永続するものではありません。使用される糸は医療用の吸収糸であり、体内に挿入された後、時間の経過とともに少しずつ分解・吸収されていきます。糸の素材によって分解までの期間は異なりますが、一般的に持続効果は半年から2年程度とされています。

    また、糸が吸収された後も、コラーゲン生成による肌質改善効果はある程度持続しますが、リフトアップの効果は徐々に弱まっていきます。そのため、糸リフトを1回で完結する治療としてではなく、必要に応じて数年ごとにメンテナンスを行う「定期的な美容ケア」として捉えることが現実的です。

    4-2. デメリット②:ひきつれ、凹凸、左右差が生じる可能性

    4-2. デメリット②:ひきつれ、凹凸、左右差が生じる可能性

    糸リフトは、医師の手技によって大きく仕上がりが左右される施術です。挿入する層が浅すぎたり深すぎたりすると、皮膚表面に凹凸ができたり、不自然なひきつれが生じることがあります。また、左右で引き上げの角度や糸の本数にわずかな差があった場合、フェイスラインに左右差が生じる可能性も否定できません。

    こうしたトラブルを防ぐためには、医師の経験値や解剖学的知識が不可欠です。また、施術後の過ごし方によっても仕上がりに影響が出るため、マッサージや表情の動きに注意を払う必要があります。もし万が一、不自然な仕上がりが気になる場合は、医師に相談の上、経過観察や修正治療の検討が必要です。

    4-3. デメリット③:感染症やアレルギーのリスク

    糸リフトは、皮膚に小さな穴を開けて糸を挿入する施術である以上、わずかながら感染症のリスクも伴います。施術環境が不衛生であったり、術後のケアが不十分だった場合には、挿入部位が赤く腫れたり、膿が出たりすることがあります。こうした感染症は初期であれば抗生物質で対応できますが、進行すると糸の除去が必要になるケースもあります。

    また、極めて稀ではありますが、体質によって糸の素材に対してアレルギー反応を起こす方もいます。事前のカウンセリングでアレルギー歴をしっかり伝えること、施術後に異変があればすぐにクリニックへ連絡することが、トラブルの早期発見と対応につながります。

    4-4. デメリット④:糸が透ける、または露出する可能性

    皮膚が薄い方や、頬の脂肪が少ない方では、挿入した糸のラインがうっすら透けて見えることがあります。さらに、不適切な層に糸が挿入された場合には、糸の先端が皮膚から突き出してしまう、あるいは口腔内に露出するという深刻なトラブルも報告されています。

    これらのリスクは非常に稀ではありますが、医師の技術や顔面解剖の知識不足によって起こることがあるため、クリニックや施術者を選ぶ際には、「糸リフト専門」や「症例数が豊富」など、信頼できる情報をもとに慎重に検討することが重要です。

    第6章 糸リフトの効果とリスクに関するよくある質問

    第6章 糸リフトの効果とリスクに関するよくある質問

    糸リフトを検討されている方の多くが、施術に対して漠然とした不安や疑問を抱えています。この章では、実際に寄せられることの多い代表的な質問について、Q&A形式でお答えします。事前に理解を深めることで、カウンセリング時にも的確な判断ができるようになります。

    6-1. Q1. 施術中の痛みや、ダウンタイムはどのくらいですか?

    施術中は局所麻酔が使用されるため、痛みを感じることはほとんどありません。ごく一部の患者様が、糸を挿入する瞬間にわずかな違和感を覚えることがありますが、一般的には大きな痛みを伴うことはありません。

    術後のダウンタイムとしては、腫れやむくみ、軽度の内出血が出ることがあります。これらの症状は施術後2〜3日がピークで、1週間ほどで徐々に落ち着いていきます。メイクでカバーできる程度の内出血が残る場合もありますが、2週間ほどで自然に消えるのが一般的です。

    デスクワークなどの軽い仕事であれば、翌日から復帰される方も多く、マスクで隠せる範囲であれば日常生活への影響も最小限に抑えられます。ただし、接客業や人と接する機会の多い方は、数日間の余裕をもってスケジュールを調整しておくと安心です。

    6-2. Q2. 糸リフトを続けると、将来顔はどうなりますか?

    糸リフトを適切な間隔(多くは1年〜1年半程度)で繰り返し受けることで、加齢によるたるみの進行を抑え、若々しいフェイスラインを維持しやすくなるというメリットがあります。コラーゲンの生成促進によって肌質も改善されるため、長期的な美容メンテナンスとして選ばれる方も少なくありません。

    一方で、頻度が多すぎたり、必要以上の本数を何度も繰り返した場合、不自然な引きつれや凹凸が残ってしまう可能性もゼロではありません。施術のタイミングや本数は、毎回医師としっかり相談し、ご自身の状態に合わせたプランニングをすることが重要です。

    6-3. Q3. 20代で受けるのは早すぎますか?デメリットはありますか?

    20代で糸リフトを受ける方も近年では増加傾向にあります。この世代では「たるみの改善」ではなく、「小顔になりたい」「輪郭をシャープに見せたい」といった美容目的が主な動機です。

    予防的な意味で早めに施術を受けることには一定のメリットがありますが、顔の構造や加齢による変化がまだ少ないため、糸を挿入しても大きな効果が見えにくいケースもあります。そのため、20代の方は非侵襲的なケア(HIFUやスキンケア)も候補に入れて、本当に糸リフトが必要かどうかを医師とよく相談することが望ましいでしょう。

    6-4. Q4. もし失敗してしまったら、修正することは可能ですか?

    万が一、仕上がりに不満が残った場合でも、症状の程度に応じて修正が可能なケースは多くあります。たとえば、ひきつれ感や左右差が強く出てしまった場合には、挿入された糸の一部を取り除いたり、反対側に追加の糸を入れるといった調整が行われることがあります。

    ただし、修正ができるかどうかは症状の種類や施術からの経過時間、使用された糸の素材などによって異なるため、まずは施術を受けたクリニックに相談することが最優先です。万が一、信頼関係に不安がある場合は、他院でのセカンドオピニオンを受けることも選択肢に入れてよいでしょう。

    第7章 まとめ:自分に合った施術を選び、後悔のないリフトアップを実現するために

    「糸リフトは効果がない」と感じる人がいる一方で、高い満足度を得ている方も少なくありません。この違いは、施術そのものというよりも、「自分に合った治療法を選べているか」「信頼できる医師に施術を任せているか」に大きく左右されます。

    本記事では、糸リフトの効果を実感しにくい原因や、向いていない方の特徴、高い効果を得やすいケース、そして施術を受けるうえでの注意点まで、幅広く解説してきました。中でも最も大切なのは、「自分自身の顔の状態を正確に知ること」と「適切な治療法を提案してくれる医師との出会い」です。

    SNSや口コミだけでは判断が難しいことも多くあります。だからこそ、まずは専門のクリニックでカウンセリングを受け、ご自身の状態に合った治療法を見極めてください。信頼できる医師であれば、糸リフトが本当に適しているのかどうかも含めて、誠実に説明してくれるはずです。

    施術を焦らず、正しい情報をもとに納得できる判断をすること。それが、後悔のないリフトアップを実現するための第一歩です。ご自身に最適な選択をして、自然で美しいフェイスラインを手に入れてください。

    監修

    クリニック院長

    清水 優人

    さらに詳しい予防について

    もっと詳しく知りたい方は「THE GINZA CLINIC(ザ ギンザ クリニック)」に相談してみてください。

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