Home コラム 糸リフト施術後に気をつけることは?糸リフトの効果や痛み・腫れについても解説

糸リフト施術後に気をつけることは?糸リフトの効果や痛み・腫れについても解説

糸リフト施術後に気をつけることは?糸リフトの効果や痛み・腫れについても解説

    「鏡を見るたびに顔のたるみが気になる…」「切らずにリフトアップしたい」といった悩みを解決する手段として、糸リフト(スレッドリフト)は非常に人気のある治療です。しかし、術後の過ごし方ひとつで、引き上げ効果の持続期間やダウンタイムの長さは大きく変わります。

    本記事では、「こんなはずじゃなかった…」と後悔しないために、糸リフト施術後の注意点と正しいケア方法を詳しく解説します。


    第1章 糸リフト後に気をつけるべきこと

    糸リフトは、体内に吸収される特殊な糸を皮下組織に挿入し、トゲのような「コグ」を組織に引っ掛けて引き上げる施術です。術後すぐは、このコグと組織の結合がまだ不安定な状態にあります。定着するまでの約1ヶ月間、特に最初の1週間をどう過ごすかが、仕上がりの美しさを左右します。

    1-1. 口を大きく開かない

    1-1. 口を大きく開かない

    術後もっとも注意すべきは、大きな口を開ける動作です。組織に引っ掛かっている糸のコグが、急激な動きによって外れてしまうリスクがあるためです。

    あくび:不意なあくびは、両手で顎を軽く押さえるようにして、口の開きを最小限に留めましょう。

    歯科治療やカラオケ:歯科検診やクリーニング、カラオケなどは、術後1ヶ月程度は控えるのが理想的です。大きく口を開けることで「プチッ」という異音がしたり、リフトアップ効果が弱まったりするケースがあります。

    食事:ハンバーガーや太巻きなど、大きく口を開ける必要のある食べ物は避け、一口サイズにカットして食べる工夫が大切です。

    1-2. 激しい運動や飲酒・喫煙をしない

    術後1週間は、血流を過剰に促進する行為を避けましょう。

    運動・飲酒:激しいトレーニングや飲酒は血行を良くし、腫れや内出血を悪化させる原因となります。当院へ来院される患者さんの中にも、つい飲酒をしてしまい、翌朝に予想以上のむくみが出て驚かれる方がいらっしゃいますが、安静に過ごすことでダウンタイムは最小限に抑えられます。

    喫煙:タバコに含まれるニコチンは血管を収縮させ、傷口への酸素供給を阻害します。治癒を遅らせ、感染リスクを高める可能性があるため、最低でも前後1〜2週間は禁煙することを強く推奨します。

    1-3. 入浴はシャワーのみでサウナはNG

    施術当日は、体温を上げすぎないようシャワーのみで済ませてください。

    入浴の目安:湯船に浸かるのは、大きな腫れが引き始める術後3日目以降が目安です。

    サウナ・岩盤浴:これらは深部体温を大きく上昇させ、炎症を長引かせるため、術後2週間〜1ヶ月程度は控えるのが無難です。

    1-4. 傷口を触らない

    糸の挿入口は針穴程度の小さなものですが、不衛生な手で触れると化膿や感染の原因になります。

    洗顔とメイク:当日から可能ですが、傷口付近は擦らず、泡で優しく押し洗いするようにしてください。

    保護ケア:クリニックから処方された軟膏や保護シールがある場合は、指示通りに使用しましょう。針穴が完全に塞がるまでは、雑菌が入らないよう最新の注意を払うことが、美しい仕上がりへの近道です。

    1-5. 硬い食べ物を避ける

    1-5. 硬い食べ物を避ける

    咀嚼時に使う側頭筋や咬筋の動きは、挿入した糸に少なからず影響を与えます。

    避けるべき食品:ステーキ、おせんべい、リンゴの丸かじりなど、強い力で噛む必要があるものは避けましょう。

    おすすめの献立:術後3日間は、うどん、おかゆ、ゼリー飲料、冷製スープなど、顎に負担をかけない「噛まずに済む、または柔らかい食事」を中心にしましょう。

    1-6. マッサージなどのエステはNG

    顔を強く擦ったり揉んだりする行為は、糸のズレや変形を招くもっとも危険な習慣です。セルフマッサージや美顔器は1ヶ月後、プロによる本格的な小顔矯正などは2ヶ月後を目安にしてください。

    また、ハイフ(HIFU)などの熱を加える施術を検討されている場合は、糸の種類にもよりますが、一般的に1ヶ月以上の間隔を空けることが推奨されます。

    1-7. 傷口が塞がるまでヘアカラーをしない

    多くの糸リフトでは、こめかみや髪の生え際から糸を挿入します。カラー剤やパーマ液が未完成の傷口に入り込むと、激しい接触皮膚炎や感染症を引き起こすリスクがあります。美容室の予約は、術後2週間以上経過し、傷口の状態が落ち着いてから入れるようにしましょう。


    第2章 糸リフトとは?

    糸リフト(スレッドリフト)は、メスを一切使わずに専用の糸を用いてたるみを物理的に持ち上げる画期的なエイジングケア治療です。

    2-1. 糸リフトの効果

    1-1. なんで糸リフトは溶けるの?

    糸リフトには、大きく分けて2つの効果があります。

    物理的な引き上げ(リフトアップ) 糸についているコグ(トゲ)が組織をしっかり掴み、重力で下がった皮膚や脂肪を本来の場所へ移動させます。これにより、ほうれい線、マリオネットライン、フェイスラインの緩みを即座に改善へと導きます。

    肌質改善 挿入された糸は異物として認識され、その周囲にコラーゲンやエラスチンの生成を促します。これにより、糸が溶けた後も肌にハリが生まれ、毛穴の引き締めや美肌効果が持続します。

    【糸の素材と選択について】

    現在、臨床現場で主流となっているのは「溶ける糸」です。代表的な素材には、吸着力と引き締め効果に優れたPDO(ポリジオキサノン)や、柔軟性があり持続期間がより長いPCL(ポリカプロラクトン)などがあります。

    中でも最近注目されているのが、PDO素材を特殊な形状に加工したテスリフトです。

    テスリフトは、芯となる糸の周囲が3Dメッシュ構造で覆われているのが最大の特徴です。自身の組織がメッシュ内に入り込むことで、PDO素材でありながら、より強力かつ安定したリフトアップ効果を長期間維持しやすい設計になっています。


    第3章 糸リフト後の経過

    術後の経過には個人差がありますが、一般的な糸リフト後の経過を知っておくことで、不安を最小限に抑えることができます。

    3-1. 施術直後~1日目

    3-1. 施術直後~1日目

    麻酔の影響で顔が腫れぼったく、動かしにくさを感じることがあります。また、糸を入れた箇所に鈍痛や違和感がある時期です。

    この時期は「冷やす」ことがもっとも有効です。保冷剤をタオルで包み、患部を優しく冷やすことで、翌日以降の腫れを最小限に抑えることができます。

    3-2. 術後2~3日目

    腫れやむくみのピークです。内出血が出た場合、最初は紫色ですが、徐々に黄色っぽく変化していきます。これは治癒の過程であり、順調な証拠のためご安心ください。

    顔全体の「ひきつれ感」もこの時期がもっとも気になりやすいですが、時間の経過とともに必ず馴染みます。

    3-3. 術後1週間~

    大きな腫れが引き、日常生活で違和感を覚えることが少なくなってくる時期です。口の開けやすさが少しずつ改善し、食事もしやすくなります。糸が組織に馴染み始める時期ですが、まだ不安定なため、マッサージなどは引き続き控えてください。

    3-4. 術後1ヶ月~

    糸の周囲にコラーゲンが生成され始め、お肌のハリや美肌効果を実感しやすくなる時期です。

    ひきつれや違和感はほぼ消失し、自然なリフトアップ効果が完成に近づきます。40代〜50代の方で、当初「少し引き上げすぎたかな?」と感じていた方も、この頃には自然な若々しさに満足されるケースが多い傾向にあります。

    3-5. 術後2ヶ月~

    3-5. 術後2ヶ月~

    効果が安定し、長期的な維持フェーズに入ります。

    メンテナンス:この時期からハイフ(HIFU)などの他施術との組み合わせが可能になります。糸リフトで土台を作り、ハイフで表面を引き締める「コンビネーション治療」を行うことで、より理想的なフェイスラインを長くキープしやすくなります。

    第4章 糸リフト後のダウンタイム中の症状

    糸リフトは「切らないリフトアップ」として知られていますが、針を通す以上、ダウンタイムがゼロというわけではありません。事前に起こりうる症状を知っておくことで、術後の不安を大きく軽減できます。

    4-1. 痛み

    術後の痛みには「刺入部の痛み」と「組織の違和感」の2種類があります。

    痛みの性質:糸を挿入したこめかみ付近のジンジンするような痛みや、食事中に奥歯を噛み締めた際に響くような痛みを感じることがあります。

    持続期間:多くの場合、術後2〜3日をピークに落ち着き、1週間程度で消失する傾向にあります。

    対処法:クリニックから処方される鎮痛剤で十分にコントロールできる範囲です。「痛みが強くなる前に飲む」ことが、ストレスなく過ごすコツです。

    4-2. 腫れ・内出血

    腫れや内出血の出方には個人差がありますが、日常生活に支障をきたすほど強く出るケースは稀です。

    腫れの程度:直後は麻酔液の影響もあり「少し浮腫んでいるかな?」という程度ですが、翌日にピークを迎えることが多いです。マスクで十分に隠せる範囲であることが一般的です。

    内出血の経過:針を刺した場所に小さな青あざができることがありますが、1〜2週間で黄色く変化し、自然に消失します。

    臨床現場での傾向:色白の方や血管が細い方は内出血が出やすい傾向にありますが、コンシーラーなどのメイクでカバーできる程度のものが大半です。

    4-3. 皮膚が引きつれている感覚

    「笑うと突っ張る」「皮膚がボコボコしている気がする」という感覚は、糸リフト特有の症状です。これは、糸のコグ(トゲ)が組織を強力に引き上げている証拠です。特に術後1週間は、表情を作った際に「ひきつれ」を感じやすいですが、組織が糸に馴染むとともに自然に解消されます。

    馴染むまでの期間:多くのケースで2週間〜1ヶ月以内には気にならなくなります。無理にマッサージをして馴染ませようとすると、リフトアップ効果が半減してしまうため、自然に落ち着くのを待つのが正解です。

    4-4. 口が開けにくい

    糸のルートが顎関節の近くを通る場合、一時的に開口障害のような感覚を覚えることがあります。術後すぐは指1〜1.5本分程度しか開かないことがありますが、1週間ほどで指2本分、1ヶ月もすれば元通り指3本分程度まで開くようになります。

    無理に指を入れて開けようとすると、糸が組織から外れる「パチッ」という衝撃音の原因になります。あくびや大きな食事を避けるなど、意識的に顎を休ませてあげましょう。


    第5章 糸リフト後によくある疑問

    糸リフトを検討中の方や、術後間もない方が抱きがちな不安について、臨床現場での経験をもとにお答えします。

    糸が切れたり外れたりしたらどうなる?

    「プチッ」という音がして糸が切れたのではないかと不安になる方がいらっしゃいますが、最近の糸は柔軟性が高く、簡単にプツンと切れることはほとんどありません。多くの場合、コグが組織から外れたり、移動したりした際の発音です。 万が一、片側だけ急激にリフトアップ効果が消失したと感じる場合は、担当医に相談しましょう。

    顔が大きくなった(横幅が広がった)気がするのはなぜ?

    術後数日間は、麻酔液の停滞や腫れによって顔の横幅が広がって見えることがあります。これは一時的な「むくみ」であり、数日で解消されます。 また、頬の高い位置にボリュームが出ることで「顔が大きく見える」と感じる方もいますが、腫れが引くとキュッと引き締まった小顔効果を実感いただけるようになります。

    糸リフトの効果はいつまで続く?

    糸リフトの効果はいつまで続く?

    糸の種類にもよりますが、物理的な引き上げ効果は半年〜1年半程度、コラーゲン生成による肌質のハリ感はそれ以上の期間持続すると考えられています。 例えば、40代以降の方で定期的に(1〜2年おきに)メンテナンスを行っているケースでは、何もしない場合に比べて、将来的なたるみの進行スピードを緩やかにできるという考え方が一般的です。

    凸凹(ひきつれ)が治らないことはある?

    極端に強く引き上げすぎた場合、1ヶ月を過ぎても凹みが残ることが稀にあります。しかし、溶ける糸を使用している限り、時間の経過とともに必ず平らになります。 どうしても気になる場合は、クリニックで糸のテンションを微調整する処置が可能な場合もありますので、一人で悩まず主治医に診てもらうのが一番の解決策です。


    第6章 【まとめ】糸リフト後に気をつけることを守って理想の輪郭に

    糸リフトは、直後から変化を実感できる非常に満足度の高い施術です。しかし、その美しさを長く維持し、ダウンタイムを最小限に抑えるためには、術後1ヶ月の過ごし方が鍵を握ります。

    特に「口を大きく開けない」「顔を擦らない」の2点は、仕上がりの綺麗さに直接的に影響を与える最重要事項です。ちょっとした不注意で糸の効果を損なわないよう、今回ご紹介した注意点を日常生活に取り入れてみてください。

    当院では、患者様一人ひとりの骨格や脂肪の付き方に合わせ、もっとも自然で美しいラインを形成するオーダーメイドの糸リフトをご提案しています。術後のアフターケアについても、スタッフ一同親身になってサポートさせていただきます。

    「私のたるみにはどの糸が合うの?」「ダウンタイムが取れないけれど大丈夫?」といった不安をお持ちの方も、まずは無料カウンセリングでお気軽にご相談ください。