金の糸リフトの効果とリスクとは?除去不可能な7つの危険性と代替治療を徹底解説!

第1章 金の糸リフトとは?その歴史と期待される「美容効果」の真実
1-1. 金の糸リフトのメカニズムと仕組み

金の糸リフトは「ゴールデンリフト」とも呼ばれ、純金でできた髪の毛よりも細い極細の糸を、たるみやシワが気になる顔の皮膚の浅い層に挿入する美容施術です。
純金の刺激によるコラーゲン・エラスチン生成の仕組み
この施術の核となるメカニズムは、挿入された純金の糸が皮膚組織にとって「異物」として認識されることにあります。この持続的な刺激が、肌内部にある線維芽細胞を活性化させます。その結果、肌のハリや弾力を生み出すコラーゲンやエラスチンの生成が促され、さらに純金の持つ微弱な電流作用によって周辺組織の血行改善も期待されます。このため、金の糸リフトはたるみを直接引き上げるというより、肌質改善し、ハリ・ツヤを高める美肌治療として効果を発揮します。
(専門家コメント)金の純度と美容効果の関係についての皮膚科医の見解
挿入される糸の純金度が高ければ高いほど、金属アレルギーのリスクは軽減されますが、美容効果自体は純金による「異物反応」と「持続的な刺激」に依存します。純金度が高くても、挿入する層や本数が不適切であれば、期待される効果は得られません。
1-2. 金の糸リフトの歴史と日本での普及・衰退の経緯
金の糸リフトは1990年代頃にヨーロッパで誕生し、その後アジア地域、特に日本国内でも導入されました。当初は「半永久的なリフトアップ効果」「肌再生治療」として画期的な美容施術として大いに注目を集め、多くの美容外科クリニックで提供されました。
しかし、2010年代に入ると状況は一変します。期待された「リフトアップ」効果が限定的であったこと、そして不可逆的なリスク(特にMRI検査への影響やレーザー治療の制限)が認識され始め、施術を希望する人が急速に減少しました。結果として、現在では多くの美容外科クリニックが金の糸リフトの新規導入を停止するか、より安全性の高い代替治療へと移行し、普及は衰退傾向にあります。
【金の糸リフトの施術件数推移】
| 時期 | 2010年代初頭 | 2010年代後半 | 現在 |
| 施術件数 | ピーク | ピーク時の 1/5 以下 | さらに減少傾向 |
| 背景 | 画期的な治療として注目 | リスク認知と新治療の登場(溶ける糸、HIFU) | 安全性を重視する傾向へ |
1-3. 金の糸リフトで期待できる効果と効果の持続期間
金の糸リフトで公式に謳われる主な効果は、「美肌改善」と「シワ改善」です。純金の刺激によるコラーゲン・エラスチンの生成で、肌の内側からハリが出て、小ジワが目立ちにくくなることが期待されます。また、コラーゲンが増加し肌の厚みが増すことで、軽度のたるみが目立たなくなる効果も付随的に期待されています。
金の糸は体内で溶けないため効果が半永久的と説明されることもありましたが、加齢による自然なたるみやコラーゲン減少は避けられません。そのため、一般的には効果が目に見えて持続するのは数年〜10年程度が目安とされています。
筆者体験談過去の取材で確認した、施術後1年経過したモニターの肌変化の事例:
実際に取材したモニターの方は、「顔全体のたるみ自体はあまり変わらないが、肌にハリが出てファンデーションのノリが良くなった」と語っていました。これは、リフトアップ効果よりも「美肌改善」としての側面が強いことを示しています。
第2章 なぜ「効果がない」と感じるのか?金の糸リフトの技術的な限界
美容外科クリニックが語らない、金の糸リフトの技術的な限界と、期待される「リフトアップ」効果が得られない理由を解説します。
2-1. 金の糸は「リフトアップ」ではない:美肌治療としての本質
金の糸リフトという名称から、物理的にたるみを引き上げるリフトアップ効果を期待される方が多いのが実情です。しかし、これが「効果がない」と感じる最大のギャップです。
金の糸リフトは純金の糸を皮膚に挿入することでコラーゲン生成を促す「美肌治療」であり、たるみに効くリフトアップ施術ではありません。
たるみのレベルが進行している方ほど、肌のハリ改善だけでは満足できず、期待値と結果の乖離から「効果がなかった」と判断してしまう傾向にあります。金の糸リフトは、主に肌のハリを回復させたい軽度のたるみの方に向いている治療法と認識すべきです。
2-2. たるみ治療としての効果が限定的である解剖学的な理由

顔のたるみは、皮膚の表面だけでなく、その奥深くにある構造の変化が主な原因です。たるみの根本原因である「深い組織」に金の糸がアプローチできないことが、たるみ治療としての効果が限定的である解剖学的な理由です。
- 真皮層:ハリ・弾力を保つコラーゲンやエラスチンが存在します。
- SMAS層: 顔のたるみを支える重要な支持組織であり、HIFUや切開リフトなど本格的なリフトアップ治療のターゲットとなります。
金の糸は真皮層に近いため、たるみを支えるSMAS層や支持靱帯など、深い組織への引き上げ効果は望めません。この構造的な限界が、金の糸リフトが本格的なたるみ治療として機能しない決定的な根拠です。
2-3. 施術後のダウンタイムと痛み:実際の治療期間と回復の事例
金の糸リフトはメスを使わない施術ですが、針を使って糸を挿入するため、施術後のダウンタイムは発生します。
| 症状 | 一般的な期間 | 備考 |
| 腫れ・むくみ | 3日~1週間程度 | 翌日から痛みや違和感を感じることがあります。 |
| 内出血 | 数日~1週間程度 | 血管に針が触れると生じます。メイクで隠せる程度の場合もあります。 |
| 痛み | 鈍い痛みが数日間 | 局所麻酔下で行うため施術中の痛みは少ないですが、麻酔が切れると痛みを感じます。 |
痛みについては、クリニックで処方される痛み止めでコントロール可能な範囲であることが多いですが、施術後数週間は内出血や腫れが残ることもあります。
口コミ・レビュー実際に施術を受けた方のネガティブな口コミ:
実際に施術を受けた方からは「美肌改善は少しあったが、たるみのリフトアップ効果は全然感じられなかった。高い価格を払ったのに、期待していた効果が得られずがっかりした」といったネガティブな声が聞かれます。また、「施術から2週間経っても内出血が消えず、仕事に影響が出た」というダウンタイムに関する懸念の声も存在します。
第3章 金の糸リフトの7つのリスク
金の糸リフトの決定的なデメリットと、施術の後悔につながるリスク、そしてその後の美容や医療に与える影響を解説します。
3-1. 【リスク①】トラブルが起きても取り出せない
金の糸リフトの施術において最も重大なリスクの一つが、一度挿入すると除去が極めて困難であるという点です。挿入された純金の糸は非常に細く、体内の組織と絡み合い、強固に癒着してしまいます。そのため、将来的にアレルギーや凹凸などのトラブルが発生した場合でも、「元の状態に戻す」という選択肢を事実上失うことになります。
専門家コメント美容外科医が語る「金の糸の除去がいかに困難か」について:
「金の糸は組織に深く絡みついているため、全ての糸を取り除くには広範囲の切開が必要となり、顔に大きな傷跡や凹凸が残る可能性が高い。そのため、我々は除去施術を原則推奨していません。つまり、元に戻せない施術であるという認識が必須です。」
3-2. 【リスク②】将来の医療検査に支障が出る

体内に残った金の糸は、将来的に必要となる可能性のある医療検査に重大な支障をきたします。
特に強力な磁場を用いるMRI検査では、純金の糸が磁場に反応し、加熱されて皮膚内部に火傷を引き起こすリスクがあります。また、糸の周囲で「アーチファクト」と呼ばれる画像の乱れが生じ、顔面や脳など周辺組織の診断精度が著しく低下します。これは、年齢を重ねて脳ドックやその他の精密検査が必要になった時、安全かつ正確な検査を受けられなくなる可能性があるという、長期的なデメリットです。
専門家コメント放射線科医が語る、金の糸による画像診断への影響と診断精度の低下:
「金の糸が原因で生じる画像の乱れは、病変を隠してしまう可能性があり、正確な診断を妨げます。これは単に画像が乱れるというだけでなく、命に関わる病気の早期発見を遅らせる可能性もある深刻な問題です。」
3-3. 【リスク③】将来の美容医療が受けられなくなる
金の糸リフトを施術していると、将来的に最新の美容治療の選択肢が大幅に狭まってしまいます。この原因は、金が熱伝導率が高い物質であるという性質にあります。
レーザー治療、高周波治療、そしてHIFUなどの熱エネルギーを用いる美容施術を受けると、金の糸が熱を集中させて過剰に加熱され、予期せぬ熱傷を皮膚内部に引き起こす危険性があります。美容外科クリニックによっては、金の糸が入っている方に対して、これらの施術を断らざるを得ないのが現状です。
金の糸が入っていることを知らずにHIFUを受け、皮膚内部に熱傷を負ってしまった患者の事例:
金の糸の施術を受けたことを他クリニックに伝えずHIFUを受けた結果、糸の周囲に重度の炎症や火傷が生じたという事例が報告されています。これは、金が熱を集中させ、通常の治療では起こりえない過剰な熱作用を生み出したためです。
3-4. 【リスク④】金属アレルギーと色素沈着

純金はアレルギーを起こしにくい金属ですが、体質によっては金属アレルギー反応を引き起こす可能性があります。症状としては、挿入部位の赤み、かゆみ、腫れなどが挙げられます。
また、長期的に純金の一部がイオン化し、皮膚組織に沈着することで、色素沈着のリスクも報告されています。これは、特に皮膚の薄い方や、もともと色素沈着しやすい体質の方で顕著になる可能性があります。施術前にパッチテストを行うクリニックもありますが、アレルギー反応が数年後に発症する可能性も否定できません。
3-5. 【リスク⑤】感染症・肉芽腫の形成
金の糸リフトは異物を体内に挿入する施術であるため、感染症や肉芽腫のリスクを伴います。
感染症リスク:施術時に細菌が入り込むことで、挿入部位が化膿したり、炎症を起こしたりする可能性があります。
肉芽腫の形成:純金の糸は体にとって異物であるため、体を異物から守ろうとする防御反応として、糸の周りに肉芽腫という硬いしこりができ、肌表面が凸凹になる可能性があります。施術から数年後に発生するケースもあります。
実際のレビュー:
「施術から数年後に頬の一部が硬くなり、鏡で見ると少し凸凹していることに気づきました。美容外科に相談しても治療は難しく、美肌改善どころか新たな悩みができてしまいました。」
3-6. 【リスク⑥】糸の露出・断裂・移動
金の糸リフトの施術では、以下のような物理的なトラブルが起こる可能性も存在します。
- 糸の露出:加齢や美肌治療などの影響で皮膚が薄くなると、皮膚表面から純金の糸の先端が飛び出してくるリスクがあります。
- 糸の移動・断裂:強い表情筋の動きや、長時間にわたる物理的な圧力により、挿入した糸が不自然な方向に移動したり、力が加わることで断裂したりすることが考えられます。
過去の取材で、実際にこめかみから金の糸が露出したという相談者と話した経験:
相談者の方は、洗顔中に痛みを感じ、鏡で見たら金の糸の先端がわずかに皮膚から出ていたとのことでした。露出した糸を取り除く際も、その後の皮膚の凹凸やシワが残るリスクがあり、極めてデリケートな問題となります。
3-7. 【リスク⑦】長期的な行動制限
金の糸リフトを施術した場合、その後の日常生活や美容治療において、半永久的に行動が制限される可能性があります。
特に、金の糸の移動や断裂、熱傷のリスクがあるため、施術部位への強いフェイシャルマッサージや、一部のエステサロンでの熱エネルギーを用いる施術は避けるように指導されます。
マッサージ・エステの制限:糸の断裂や移動、熱傷リスクのため、一部の施術を断られることがあります。
日常生活での注意:日常生活における些細な行動にも、施術部位を刺激しないよう注意が必要になる場合があります。
金の糸リフトは、一度施術すると「入っていること」を常に意識し、長期的な美容・健康上の選択肢を犠牲にする可能性がある治療であることを理解しておく必要があります。
第4章 金の糸と溶ける糸リフトを徹底比較

「金の糸」と「溶ける糸」の決定的な違い
同じ「糸リフト」という名称を持ちながら、金の糸リフトと現在主流となっている「溶ける糸リフト」は、その目的、メカニズム、そしてリスクにおいて決定的な違いがあります。この違いを理解することが、適切なたるみ治療を選択するための第一歩です。
金の糸は純金でできており、体内に半永久的に残る「異物挿入」型の施術です。主な目的は、純金の刺激によるコラーゲン生成を促す美肌効果です。
対して溶ける糸リフトは、PDOやPLLAといった時間と共に体内で安全に吸収される素材でできています。糸に付いたコグや特殊な形状を利用して皮下組織を物理的に引っ張り上げるリフトアップ効果を主目的としています。
| 比較項目 | 金の糸リフト | 溶ける糸リフト |
| 目的 | 美肌、コラーゲン生成促進 | リフトアップ(物理的な引き上げ)、たるみ改善 |
| 素材 | 純金(体内に半永久的に残る) | PDO、PLLAなど(数ヶ月~2年で体内に吸収される) |
| 不可逆性 | 不可逆的(除去困難、リスクが高い) | 可逆的(体内で自然に吸収されるため安全性が高い) |
| MRI・レーザー | 施術不可のリスクがある | 基本的に制限なし |
| 適応 | 軽度のたるみ、肌質改善 | 中度~重度のたるみ |
たるみ治療としての優先順位の考え方:
たるみが強く、物理的な引き上げ効果を最優先したい場合は、溶ける糸リフトやHIFUが適しています。もし最大の悩みがたるみではなく、肌のハリやツヤの衰えだけであれば、金の糸のような不可逆的な施術ではなく、ポテンツァや水光注射といったより安全性の高い美肌治療を選択すべきです。
第5章 金の糸リフトの費用とコスパ
金の糸リフトの価格相場
金の糸リフトは、健康保険が適用されない自由診療の美容施術です。そのため、クリニックや使用する純金の長さ・本数によって価格が大きく変動します。
現在の一般的な価格相場は、顔全体の施術で50万円~100万円以上となるケースが多く見られました。
価格差が生じる主な理由は、以下の通りです。
使用する金の長さ・本数:必要な効果やたるみの状態に応じて、挿入する金の糸の総延長や本数が変わり、価格に反映されます。
麻酔・手技料:施術に要する時間や麻酔の種類によっても価格が変動します。
クリニックのブランド力:美容外科クリニックの立地やブランドイメージによっても価格は異なります。
金の糸リフトは高額であるにもかかわらず、第3章で解説した通り、将来的に医療や美容における多くの制限を伴います。効果が限定的であること、そして不可逆的なリスクを考慮すると、コスパを慎重に判断する必要があります。
第6章 金の糸リフトに関するよくある質問
6-1. Q. 空港の金属探知機に反応しますか?
金の糸リフトは、純金の糸を使用しますが、顔全体に挿入される金の総量は微量です。そのため、基本的には空港の金属探知機に反応することはありません。
ただし、探知機の感度設定や機種によっては稀に反応する可能性も否定はできません。もし心配な場合は、施術を受けたクリニックから金の糸が挿入されていることを証明する英文の証明書を発行してもらうと安心です。
6-2. Q. 施術中の痛みはどれくらいですか?
施術中の痛みについては、クリニックで通常、局所麻酔や麻酔クリームが使用されるため、強い痛みを感じることはほとんどありません。
しかし、麻酔注射を打つ際のチクッとした痛みや、施術後に麻酔が切れた後の痛みや違和感は存在します。内出血や腫れに伴う鈍い痛みが数日間続くことがありますが、多くの場合、処方される痛み止めで対処可能です。痛みの感じ方には個人差があるため、不安な場合は事前に医師に相談し、適切な麻酔方法を提案してもらうようにしましょう。
第7章 金の糸の代替となる最新たるみ・美肌治療
金の糸リフトのような戻せないリスクのある施術を選ぶ前に、
より安全で効果的なたるみ・美肌治療の最新の代替治療法をご紹介します。
7-1. たるみ改善:最新のハイフや「溶ける糸リフト」
たるみ改善を主目的とする場合、金の糸ではアプローチできない深い組織に作用する治療法が有効です。
ハイフ(HIFU):超音波の熱エネルギーでSMAS層を収縮させ、土台からたるみを引き締めます。切開の必要がなく、ダウンタイムも比較的短いのが特長です。
溶ける糸リフト:物理的な引き上げ効果があり、時間と共に糸が吸収されるため、金の糸のような将来的な制限がありません。
これらの治療は、金の糸よりもリフトアップ効果が高く、安全性も向上しています。
7-2. 美肌効果:水光注射やポテンツァ、ピーリング
金の糸の最大の効果である「美肌改善」を目的とする場合の代替案です。
- 水光注射:ヒアルロン酸やコラーゲンブースターなどを真皮層に均一に直接注入し、肌全体の水分量とハリを劇的に向上させます。
- ポテンツァ:極細の針から高周波を照射し、コラーゲン生成を強く促します。ニキビ跡治療や毛穴改善にも高い効果があります。
- マッサージピール:皮膚の深部まで浸透するピーリング剤で、ダウンタイムを抑えつつ真皮層のコラーゲン生成を促します。
これらは、金の糸のように不可逆的なリスクがなく、美肌効果に優れ、ダウンタイムも短い治療法です。
第8章 金の糸リフトを選択する前に

金の糸リフトは、その歴史やメカニズムを深く理解すれば、リフトアップではなく美肌治療としての側面が強い施術であることがわかります。しかし、最も重要な点は、不可逆的なリスクを伴うということです。
除去が困難であるため、将来的に金属アレルギーや凹凸が生じても元に戻せず、さらにMRI検査や多くの美容治療の選択肢が半永久的に制限される可能性があります。
施術を検討する際は、ご自身の最大の悩みが「たるみ」なのか「美肌」なのかを再確認し、金の糸リフトの効果と価格、そして7つのリスクを天秤にかけましょう。
美容外科クリニックの医師に相談する際も、金の糸リフト以外のより安全で効果の高い最新の治療法と比較検討することを強くお勧めします。
「金の糸を検討する前に自分に問うべき5つの質問」リスト
✅自分の最大の悩みは本当にリフトアップですか?
✅将来、MRI検査や最新のレーザー治療が受けられなくなるリスクを許容できますか?
✅万が一トラブルが起きたとき、除去できないという事実に納得できますか?
✅高額な価格に対して、限定的な効果しか得られない可能性を理解していますか?
✅美容外科クリニックで、金の糸以外の代替治療の説明を十分に受けましたか?