糸リフトの効果はいつまで?種類別の持続期間と長持ちさせる方法を医師が解説!

第1章 糸リフトに期待できる効果を種類別に解説

糸リフト(スレッドリフト)は、メスを使わずにたるみを改善し、理想のフェイスラインを目指せる人気の施術です。しかし、その効果は単純に「引き上げる」だけではありません。糸リフトの施術がもたらす本当の価値を知ることが、効果を長持ちさせる第一歩となります。
1-1. 糸リフトの効果「リフトアップ」と「美肌育成」
糸リフトの施術には、大きく分けて2つの重要な効果があります。
一つ目は、即時的な「リフトアップ効果」です。これは、コグと呼ばれるトゲのようなものが付いた特殊な糸を皮膚の内部(皮下組織)に挿入し、物理的にたるんだ皮膚組織をグッと引き上げることで得られます。施術直後からフェイスラインがシャープになったり、ほうれい線が浅くなったりといった変化を実感できるのが特徴です。
二つ目は、中長期的な「美肌育成(タイトニング)効果」です。これが糸リフトの持続性において非常に重要な役割を果たします。挿入された糸は、体にとっては「異物」です。この異物(糸)の周りに、体を守ろうとする反応が起こり、傷を治すプロセス(創傷治癒)が活性化します。その結果、糸の周囲でコラーゲンやエラスチンといった、肌のハリや弾力を司る線維芽細胞が大量に生成されるのです。
この効果により、糸が体内で吸収された後も、肌自体の引き締め効果(タイトニング)やハリ・ツヤ感の向上が続きます。
【専門家コメント】
「多くの方は施術直後のリフトアップ効果に注目しますが、実は数ヶ月後から実感できる肌のハリ・ツヤ感の向上、つまりコラーゲン増生効果こそが、糸リフトの持続性を支える重要な要素なのです。」
物理的なリフトアップと、肌内部からの再構築。この2つのアプローチでたるみ改善を目指すのが、糸リフト治療の仕組みです。
1-2.「溶ける糸」vs「溶けない糸」特徴とメリット・デメリット
糸リフトに使用される糸には、体内で吸収される「溶ける糸(吸収性)」と、体内に残り続ける「溶けない糸(非吸収性)」があります。
以前は持続期間の長さを求めて「溶けない糸」も使用されていましたが、感染のリスクや、将来的に皮膚の老化が進んだ際に糸だけが残り、不自然な引きつれを起こす可能性が指摘されました。
そのため、現在の美容医療の現場では、安全性が高く、アレルギー反応のリスクも低い「溶ける糸」が主流となっています。それぞれの特徴を比較してみましょう。
| 項目 | 溶ける糸 (吸収性) | 溶けない糸 (非吸収性) |
| 種類 | PDO、PLLA、PCLなど | 金の糸、ポリプロピレンなど |
| 特徴 | 体内で徐々に(数ヶ月〜数年かけて)吸収される | 体内に残り続ける |
| メリット | アレルギーリスクが低い 修正が比較的容易 定期的なメンテナンスで微調整可能 コラーゲン生成効果が高い | 持続期間が理論上は長い 強いリフトアップ効果が期待できる |
| デメリット | 効果の持続期間に限りがある | 感染リスク、アレルギー反応 後からの修正や除去が困難 皮膚の老化に対応できない |
| こんな人におすすめ | 初めての方、アレルギーが心配な方、自然な変化を望む方 | (現在は主流ではない) ※強いたるみがあり、医師と十分相談した場合 |
安全かつ自然なリフトアップ効果、そして美肌育成効果を期待するなら、現在は「溶ける糸」を選択するのが最善と言えるでしょう。
第2章 糸リフトの持続期間はどのくらい?

「溶ける糸」と一口に言っても、素材によって体内で吸収されるまでの期間や、リフトアップ効果の持続期間は異なります。自分の希望やライフスタイルに合った素材を選ぶことが、満足度を高める鍵となります。ここでは、主流の3つの素材について、それぞれの持続期間と特徴を解説します。
2-1. PDO(ポリジオキサノン):リフトアップ効果の持続期間は約半年〜1年
PDO(ポリジオキサノン)は、医療現場で手術の縫合糸として長年にわたり使用されてきた、非常に安全性の高い素材です。体内で約1年かけてゆっくりと吸収されます。
特徴は、しなやかで組織に馴染みやすいこと。そのため、挿入後の違和感や痛みが比較的少ないとされています。吸収される過程でしっかりとコラーゲン生成を促し、肌のハリを高める効果が期待できます。効果の持続期間は他の素材に比べて短めですが、その分、初めて糸リフトを受ける方や、まずはお試しで施術を受けてみたいという方におすすめです。
【口コミ】
「初めてで不安だったので、まずは吸収が早いPDOにしました。効果は1年弱でしたが、糸リフトがどんなものか体験できて良かったです。次はもう少し持続期間が長いものに挑戦しようと思います。」
2-2. PLLA(ポリ乳酸):リフトアップ効果の持続期間は約1年〜1年半
PLLA(ポリ乳酸)は、PDOよりも硬さがあり、しっかりとしたリフトアップ力が特徴の素材です。この硬さが、皮下で組織を強力に支えるアンカー(錨)の役割を果たします。
体内で約2年かけてゆっくりと吸収され、その間のコラーゲン生成能力が特に高いとされています。そのため、リフトアップ効果に加えて、持続的なハリ感や、加齢によって失われたボリュームを補う効果も期待できます。ほうれい線やマリオネットラインなど、はっきりとしたシワやたるみがある程度進行している方に適しています。
【専門家コメント】
「PLLAは硬さがある分、皮下でしっかりと組織を支えます。ほうれい線やマリオネットラインなど、はっきりとしたシワやたるみには、このPLLAの持つリフト力が効果的です。」
2-3. PCL(ポリカプロラクトン):リフトアップ効果の持続期間は約2年~3年
PCL(ポリカプロラクトン)は、現在主流の溶ける糸の中で、最も持続期間が長いとされる素材です。体内で吸収されるまでに約2年~3年と、非常にゆっくりとした時間を要します。
最大の特徴は、「柔軟性」と「持続性」を両立している点です。PLLAほどの硬さはありませんが、非常にしなやかで柔軟性があるため、表情の動きに合わせて自然にフィットします。引きつれ感が少なく、自然な仕上がりを好みつつ、長期的な効果を望む方や、何度も施術を受けたくないという方に最適な素材です。
【口コミ】
「どうせなら一番長持ちする糸が良いと思いPCLを選びました。クリニックでカウンセリングを受けて、柔軟性もあると聞き決めました。2年経ってもフェイスラインをキープできていて、コストパフォーマンスも良いと感じます。」
第3章 医師が教える!糸リフトの効果を長持ちさせる方法10選
糸リフトの効果を最大限に引き出し、理想のフェイスラインを長持ちさせるには、「どの糸を選ぶか」と同じくらい、「施術前後の過ごし方」が重要になります。
ここでは、施術前から始まり、施術直後、そして中長期的な視点まで、効果を持続させるために知っておくべき10個の方法を、時系列に沿って詳しく解説します。
3-1. 施術前にできること
糸リフトの持続期間は、どのクリニックで、どの医師に施術を任せるかによって大きく左右されます
① 実績・技術力のある医師を慎重に選ぶ
糸リフトは「切らない施術」ですが、医師の技術力が効果の持続性に直結する、非常に繊細な治療です。効果が長持ちするかどうかは、医師が皮膚のどの層(深さ)に、どの方向へ、どのように糸を挿入するかに大きく依存します。
たるみの原因となっている層に正確に糸を通し、その人の骨格や脂肪のつき方に合わせて最適かつ強力なベクトル(方向)で引き上げるデザイン力。これこそが、医師の腕の見せ所です。
クリニックを選ぶ際は、単に価格だけで判断せず、医師の経歴や所属学会、そして何よりも症例写真の数を必ず確認しましょう。カウンセリングが丁寧で、メリットだけでなくリスクもきちんと説明してくれる医師は信頼できる可能性が高いです。
【失敗談】
「価格の安さでクリニックを選んだら、挿入が浅かったのか1ヶ月で引きつれが出てしまい、結局、修正する羽目に。修正費もかかりました。最初から症例が豊富な医師を選べばよかったです。」
② カウンセリングで最適な糸の種類・本数を決める
あなたの現在のたるみの度合いや、顔の脂肪の量、皮膚の厚みに対して、挿入する糸の本数が少なすぎると、当然ながら効果は早く失われます。
例えば、重いたるみがあるのに少ない本数で無理やり引き上げようとしても、糸にかかる負担が大きすぎて、コグが外れたり、糸が組織を支えきれなくなったりします。
【専門家コメント】
「たるみが強い方に対し本数を減らすのは、細いロープで重い荷物を支えるようなもの。すぐに切れて(効果がなくなって)しまいます。必要な本数をしっかり挿入することが、結果的に持続につながります。」
カウンセリングでは、なぜその糸の種類が推奨されるのか、なぜその本数が必要なのか、医師にしっかりと説明を求めましょう。その上で、自身の予算と期待する効果のバランスをすり合わせ、納得のいく治療計画を立てることが重要です。
3-2. 施術直後〜1ヶ月でできること

施術が無事に終わっても安心はできません。糸リフトの施術後、特に最初の1ヶ月間は、挿入した糸が皮下組織にしっかりと定着し、コラーゲン組織と一体化するための非常にデリケートな期間です。この時期の過ごし方が、持続期間を大きく左右します。
③ 施術部位に触れない・マッサージしない
施術後、挿入した糸が組織に馴染むまでには約1ヶ月かかります。この期間に、顔を強くこすったり、マッサージをしたり、美顔器を使用したりするのは絶対にやめましょう。
糸についているコグ(トゲ)は、皮下組織に引っかかることでリフトアップ効果を発揮しています。強い圧力がかかると、このコグが外れたり、糸そのものがズレてしまったりする原因になります。効果が半減するだけでなく、引きつれや痛みの原因にもなりかねません。
【筆者体験談】
「ダウンタイム中、とにかく顔を触らないことを徹底しました。特にクレンジングの時は、ゴシゴシこすらず、たっぷりの泡を乗せるように優しく洗い、シャワーの水圧も顔に直接当てないよう気をつけました。」
④ 大きな口を開けるのを避ける(食事・あくび)
糸が定着するまでは、顔の筋肉を大きく動かす行為も控える必要があります。具体的には、ハンバーガーや大きなおにぎりなど、大口を開けて食べる必要がある食事は避けましょう。
また、大笑いや大きすぎるあくびも、口周りや頬の筋肉を急激に動かし、糸に負担をかける可能性があります。食事は一口サイズに小さく切って食べる、あくびは手で口元を押さえて控えめにするなどの配慮が必要です。
【口コミ】
「施術後1週間は、ストローで飲めるスープやプロテイン、ゼリー飲料を中心に生活しました。少し不便ですが、効果のためだと思って我慢しました。」
⑤ 血行を促進する行為(飲酒・長風呂・激しい運動)を控える
施術後、最低でも1週間は、血行を過度に促進する行為を控えましょう。具体的には、飲酒、サウナや長風呂、ランニングや筋トレなどの激しい運動です。
これらを行うと血流が良くなってしまい、施術部位の腫れや内出血が強く出たり、長引いたりする原因となります。ダウンタイムが長引くと、それだけ組織の定着も遅れます。施術当日はシャワーで軽く済ませ、安静に過ごすことが大切です。
【口コミ】
「施術翌日に付き合いで少し飲酒したら、顔がパンパンに腫れてしまい焦りました。腫れが引くのに通常より時間がかかった気がします。ダウンタイムが長引くので絶対やめた方がいいです。」
⑥ 仰向けで寝て顔への圧力を避ける

施術後の就寝時は、仰向けで寝るようにしましょう。うつ伏せ寝や横向き寝は、顔の片側に長時間圧力がかかり続けるため、痛みの原因になったり、最悪の場合、糸のズレを引き起こしたりするリスクがあります。
普段うつ伏せ寝の癖がある方は、枕の両サイドに別の枕やクッションを置いて頭を固定する、あるいはネックピロー(首枕)を使うと、自然と仰向けをキープしやすくなるのでおすすめです。
【便利グッズ紹介】
「私は寝相が悪いので、ネックピローを使うことで首が固定されて、自然と仰向けをキープできたのでおすすめです。移動用のものより、しっかりした低反発素材のものが良かったです。」
⑦ 歯科治療や顔へのレーザー治療は絶対NG
施術後1ヶ月は、歯科治療避けてください。歯科治療は、診察や施術のために長時間、大きく口を開け続けなければなりません。これは④で解説した「大きな口を開ける」行為にあたり、糸に強い負担がかかります。
また、HIFU(ハイフ)や高周波(RF)、その他のレーザー治療など、肌に熱を加えるタイプの美容医療も最低1ヶ月は空ける必要があります。熱エネルギーが挿入した糸に影響を与え、変性させてしまう可能性があるためです。
【具体例】
「糸リフトの予定があるなら、先に親知らずの抜歯や虫歯治療を済ませておくか、糸リフトの施術後1ヶ月以上の間隔を空けて歯科の予約を取りましょう。美容医療の併用も、必ず糸リフトを受けたクリニックの医師に相談してください。」
3-3. 半年以上でできること
施術後1ヶ月を無事に乗り越え、糸が安定した後も、効果を長持ちさせるための努力は必要です。ここからは、中長期的な視点での「攻め」と「守り」のメンテナンス方法です。
⑧ HIFU(ハイフ)を定期的に併用する

糸リフトとHIFU(ハイフ)は、非常に相性の良い組み合わせです。糸リフトが「糸」で皮膚を引き上げる治療であるのに対し、HIFUは「超音波」で皮膚の土台であるSMAS(スマス)筋膜を引き締める治療です。
例えるなら、糸リフトでたるんだテント(皮膚)のロープを張り直し、HIFUでテントを支える地面(土台)を固めるイメージです。糸リフトの施術から3ヶ月〜半年後を目安に、半年に1回程度のHIFUを併用することで、引き上がった状態をより長くキープできます。
【データ】
糸リフト単体の治療よりも、HIFUを定期的に併用した方が、リフトアップ効果の持続期間が平均で1.5倍に伸びたというクリニックデータもあります。
⑨ 計画的にメンテナンス施術(追加注入)を受ける
糸リフトの効果が完全になくなってしまい、たるみが元に戻ってから再度施術を受けるのは、コストもダウンタイムも大きくなります。
効果を長持ちさせる賢い方法は、効果が少し落ちてきたかな?と感じるタイミング(例えば1年後や1年半後)で、少量の糸を追加する「タッチアップ」というメンテナンス施術を受けることです。
完全にたるみ切る前にメンテナンスを行うことで、常にある程度引き上がった良い状態をキープできます。これは「美の貯金」という考え方にも通じます。
【美の貯金という考え方】
「効果がゼロになってから再度引き上げるのは、毎回大きな労力が必要です。それよりも、良い状態を維持するように定期的にメンテナンスする方が、トータルコストもダウンタイムの負担も少なく、満足度も高くなります。」
⑩ 紫外線対策や保湿など日々のスキンケアを徹底する
糸リフトの効果を持続させる上で、見落とされがちなのが日々のスキンケアです。糸リフトの「美肌育成効果」は、自己のコラーゲン生成によって支えられています。
しかし、コラーゲンを破壊する最大の外的要因が「紫外線(UVA)」と「乾燥」です。せっかく糸リフトでコラーゲンを増やそうとしているのに、日々のお手入れを怠れば、その効果は相殺されてしまいます。
日焼け止めによる紫外線対策はもちろん、保湿を徹底し、肌のバリア機能を高めることが、リフトアップ効果の土台を弱らせないために不可欠です。
【筆者愛用アイテム】
「私は糸リフト後のケアとして、コラーゲン生成をサポートするビタミンC美容液(朝)と、肌のターンオーバーを整えるレチノールクリーム(夜)を愛用しています。これらは肌のハリを内側から支えてくれるので、糸リフト後のケアに欠かせません。」
第4章 糸リフト以上の効果を求めるなら?他の美容医療との組み合わせ
糸リフトは非常に優れたたるみ治療ですが、万能ではありません。たるみの原因が皮膚の緩みだけでなく、「脂肪の多さ」や「骨格によるコケ(凹み)」、あるいは「加齢による著しい皮膚の余り」である場合、糸リフト単体の施術では理想のフェイスラインに届かないことがあります。
ここでは、糸リフトの効果をさらに高めたり、糸リフトでは対応しきれない悩みに応えたりするための、他の美容医療との組み合わせ治療について解説します。
4-1. 切開フェイスリフト
糸リフトは「切らない治療」であることが最大のメリットですが、その効果には限界もあります。皮膚のたるみが非常に強い場合や、根本的かつ半永久的な効果を望む場合には、「切開フェイスリフト」が選択肢となります。
切開フェイスリフトは、耳の前後などの目立たないラインに沿って皮膚を切開し、皮膚だけでなく、その下にあるSMAS(スマス)筋膜という土台の組織からしっかりと引き上げ、余った皮膚を切除する外科手術です。
糸リフトとの最大の違いは、余った皮膚そのものを物理的に除去できる点にあります。
【専門家コメント】 「糸リフトが『テントのロープを張り直す』イメージなら、切開フェイスリフトは『テントの土台の杭を打ち直し、緩んだテント生地(皮膚)自体も裁断して張り直す』治療です。たるみの原因や進行度に応じて、医師が適応を慎重に見極めます。」
メリットは、リフトアップ効果の高さと、その持続期間が5年〜10年と非常に長い点です。対してデメリットは、外科手術であるためダウンタイムが長く(大きな腫れや内出血が2週間〜1ヶ月程度)、費用も高額になる点、そして一度切除した皮膚は元に戻せないというリスクです。
糸リフトを繰り返しても満足感が得られなくなってきた方や、根本的な解決を望む方は、切開リフトを専門とするクリニックに相談してみるのも一つの方法です。
4-2. 脂肪吸引やバッカルファット除去
頬やフェイスライン(特に顎下)に脂肪が多くついている場合、その重みでたるみが強調されているケースが少なくありません。重い荷物を糸で無理やり持ち上げようとしても、糸にかかる負担が大きく、効果が長持ちしにくいのは想像に難くないでしょう。
このような場合、糸リフトの施術と同時に、頬や顎下の「脂肪吸引」や、口の中からアプローチする「バッカルファット除去」を組み合わせる治療が非常に効果的です。
まず脂肪吸引やバッカルファット除去でたるみの原因である「重り」を取り除き、その上で糸リフトによって皮膚を引き締めてあげるのです。これにより、糸にかかる負担が軽減されるため、リフトアップ効果が最大限に引き出され、持続期間も長くなる傾向があります。
【症例紹介のイメージ】 実際に「糸リフト+頬の脂肪吸引」の症例を見ると、脂肪の重みがなくなっているため、糸リフト単体では難しい、骨格に沿ったシャープなフェイスラインが実現できています。特に口横のもたつきや二重顎が劇的に改善しているケースが多く見られます。
自分のたるみが、皮膚の緩みによるものなのか、脂肪の重さによるものなのか、カウンセリングで医師に正確に診断してもらうことが重要です。
4-3. ヒアルロン酸注入

糸リフトはたるみを「引き上げる(プラス方向)」治療ですが、加齢によってコケてしまった部分、例えばこめかみや頬、ほうれい線の付け根などを「補う(マイナスをゼロに戻す)」ことはできません。
リフトアップしたことで、かえって頬のコケや凹みが目立ってしまい、疲れた印象になってしまうことがあります。このような場合に最適なのが「ヒアルロン酸注入」とのコンビネーション治療です。
糸リフトでフェイスラインを引き上げ、同時にヒアルロン酸でコケや凹みをふっくらと補うことで、顔全体のバランスが整い、より若々しく立体的な顔立ちを目指すことができます。引き上げと充填を同時に行うことで、お互いの治療効果を高め合う相乗効果が期待できます。
【口コミ】 「糸リフトでほうれい線は薄くなったんですけど、もともと気になっていた頬のコケが逆に目立ってしまって…。医師に相談したらヒアルロン酸を足すことを提案されました。頬に少し足してもらったら顔全体がふっくらして、大満足の仕上がりになりました。」
第5章 まとめ:理想のフェイスラインを長持ちさせる
糸リフトの効果を最大限に引き出し、理想のフェイスラインを長持ちさせるためには、多くのステップがあることをご理解いただけたかと思います。
まず、施術そのものの成功が不可欠です。そのためには、流行や価格だけでクリニックを選ぶのではなく、あなたのたるみの状態を正確に診断し、最適な糸の種類と本数をデザインできる、信頼できる医師との出会いが重要です。丁寧なカウンセリングを受け、納得した上で施術に臨みましょう。
そして施術後は、挿入した糸が組織にしっかりと定着するまでの約1ヶ月間、あなたのセルフケアにかかっています。顔に不必要な刺激を与えない、大きく口を開けない、血行を促進しすぎないといった地道な努力が、数ヶ月後、数年後の効果の持続性を大きく左右します。
さらに、糸リフトの効果が永遠ではないからこそ、中長期的な視点を持つことが重要です。HIFU(ハイフ)を併用して肌の土台を引き締めたり、効果が完全になくなる前に計画的なメンテナンスを受けたりすること。これこそが、たるみが進行するのを防ぎ、常に良い状態をキープし続ける秘訣です。
この記事を参考に、あなたに合った方法で、未来の自分のための「美の貯金」を始めてみてはいかがでしょうか。
監修
クリニック院長
清水 優人

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