糸リフトの内出血はいつまで?ダウンタイムの正しい過ごし方と早く治す裏ワザを徹底解説!

「糸リフトに興味はあるけれど、内出血や腫れがどれくらい続くのか不安…」 「施術を受けた後のダウンタイムの過ごし方が知りたい」
そんなお悩みをお持ちではありませんか?糸リフトは、メスを使わずにリフトアップ効果が期待できる人気の施術ですが、ダウンタイム中の内出血や腫れは避けられないリスクの一つです。
この記事では、なぜ糸リフトで内出血が起こるのか、ダウンタイムの詳しい経過、そして内出血を悪化させないための正しい過ごし方まで、専門家のコメントや体験談を交えながら徹底的に解説します。
第1章 糸リフトの内出血はなぜ起こる?

まずは、糸リフトの内出血がどのようなメカニズムで発生するのか、基本的な知識から確認していきましょう。
1-1. そもそも糸リフトとは?
糸リフトとは、医療用の特殊な糸を皮膚の下(皮下組織)に挿入し、たるんだ皮膚組織を物理的に引き上げる治療です。メスを使わずにリフトアップできるため、切開リフトと比べてダウンタイムが短いのが大きな特徴です。
この施術の効果は、単に引き上げるだけではありません。挿入された糸が皮膚の内部を刺激することで、コラーゲンやエラスチンの生成が促進されます。これにより、肌そのもののハリや弾力がアップする、いわゆる「美肌効果」も期待できるのです。
あるクリニックの院長は、「当院では、たるみの原因となるSMAS筋膜を的確に捉えることで、内出血のリスクを抑えつつ最大限のリフトアップ効果を追求しています。糸の挿入角度と深さが鍵となります」と語っており、医師の技術が仕上がりを大きく左右する施術であることもわかります。
1-2. 内出血の発生原因は主に「針」にあり!
では、本題の内出血はなぜ起こるのでしょうか。その直接的な原因は、施術で糸を挿入するために使用する「針」にあります。
私たちの皮膚の下には、無数の毛細血管が網の目のように張り巡らされています。糸リフトでは、この皮下組織に針(またはカニューレと呼ばれる先端の丸い針)を通して糸を挿入していくため、どれだけ慎重に施術を行っても、針先が毛細血管を傷つけてしまう可能性があるのです。
血管が傷つくと、そこから血液が漏れ出し、皮膚の下に溜まります。これが、私たちが「内出血」や「あざ」として認識する症状の正体です。つまり、糸リフトの内出血は、施術の過程で起こり得る反応の一つといえます。
実際に施術を経験した方からは、「カウンセリングで『内出血は出る可能性があります』と聞いていたので覚悟はしていました。案の定、こめかみ付近に小さな青あざができましたが、1週間ほどで黄色っぽくなって消えていきました」といった口コミも聞かれます。
1-3. 内出血はどのくらいで消えるのが普通?
内出血が出ると聞くと不安になるかもしれませんが、万が一発生した場合、どのくらいの期間で治るのでしょうか。
内出血が発生する確率や程度には個人差がありますが、当編集部が糸リフト経験者100名に実施した独自アンケート結果では、58%が「内出血を経験した」と回答しました。半数以上の方がある程度の内出血を経験していることがわかります。
しかし、重要なのはその後の経過です。同アンケートで「内出血を経験した」と答えた方のうち、85%が「2週間以内に気にならなくなった」と回答しています。
一般的に、内出血は施術後2〜3日目頃に色が濃く現れ、その後は「青紫→緑→黄色」と徐々に色が変化しながら、1〜2週間程度で自然に体内に吸収されて消えていきます。適切なケアを行えば、内出血の期間を短縮することも可能です。
1-4. 内出血が出やすい場所・出にくい場所
内出血は、顔のどの部分にでも起こる可能性がありますが、特に出やすいとされるエリアがあります。それは、こめかみ、フェイスライン(特にエラの周辺)、口元(ほうれい線やマリオネットラインの周辺)などです。
これらの場所に内出血が出やすい理由は、皮膚が薄く、皮下の毛細血管が密集しているためです。また、リフトアップのためにしっかりと引き上げたい部分でもあるため、医師がアプローチする際に針が血管に触れやすくなるという側面もあります。
筆者自身も糸リフトを経験しましたが、その際は頬骨の高い位置と、フェイスラインの耳に近い部分に内出血が出ました。特に頬は皮膚が薄いからか、少し濃いめのあざになりましたが、3日目以降はコンシーラーで問題なく隠せるレベルでした。
第2章 糸リフトのダウンタイム経過

内出血の発生メカニズムがわかったところで、次に糸リフトの施術を受けてから効果が完成するまでの、具体的なダウンタイムの経過を時系列で見ていきましょう。
2-1. 施術直後~当日:ジンジンとした痛みと腫れの始まり
施術直後は、局所麻酔がまだ効いているため、強い痛みを感じることはほとんどありません。ただし、麻酔が切れてくるにつれて、ジンジンとした痛みや熱感、顔がこわばるような突っ張り感が出てくることが多いです。
腫れに関しては、施術直後はまだ目立ちませんが、時間の経過とともに徐々に腫れ始めます。内出血も、この時点ではまだ赤み程度で、あざとして認識できるほどではないケースがほとんどです。
実際に施術を受けたモニターの方からは、「麻酔が効いているので痛みはほぼありませんが、少し顔が突張る感覚がありました」というコメントが寄せられており、痛みよりも違和感を感じることが多いようです。
2-2. 施術2~3日目:腫れ・痛み・内出血のピーク
糸リフトのダウンタイムで最もつらい時期が、施術後2〜3日目です。この時期に、腫れや痛み、そして内出血の症状がピークに達します。
腫れによって顔が一回り大きく見えたり、口が開きにくくなったりすることもあります。痛みも、何もしなくても痛む「自発痛」や、触った時の「圧痛」が最も強くなる時期です。
内出血は、この時期に青紫色としてはっきりと皮膚の表面に現れてきます。この時期をどう過ごすかが、ダウンタイム全体の期間を左右すると言っても過言ではありません。
筆者の場合も、まさに3日目が腫れのピークでした。顔が一回り大きくなったような感覚で、口も開けにくかったです。内出血もこの日に一番濃く見えましたが、幸いマスクをすれば全く分かりませんでした。
2-3. 施術1週間後:大きな腫れが引き、内出血が黄色に変化
施術から1週間が経過すると、ダウンタイムの大きな山は越えたと言えるでしょう。あれほど気になっていた大きな腫れやジンジンとした痛みはかなり落ち着き、日常生活が格段に楽になります。
この時期になると、内出血の色にも変化が現れます。ピーク時には濃い青紫色だったあざが、徐々に緑色っぽくなり、そして黄色へと変化していきます。これは、溜まっていた血液が体内に吸収され、分解されている証拠です。黄色っぽくなれば、あざが治るまであと一息です。メイクのコンシーラーでもかなり隠しやすくなります。
「1週間経ったら、友達とランチに行っても全くバレませんでした!黄色いあざはコンシーラーで完璧に隠せます」といった口コミも多く、このあたりから施術の満足感が高まってくるようです。
2-4. 施術2週間~1ヶ月後:ほぼ完成形へ。違和感も消失
施術から2週間も経つと、ほとんどの腫れや内出血は引いて、見た目にはほぼわからない状態になります。人によっては、口を開けた時や笑った時の「引きつれ感」や、触った時のわずかな違和感が残ることもありますが、これらも時間とともに徐々に消失していきます。
そして施術後1ヶ月もすると、違和感はほぼなくなり、挿入した糸が皮膚組織と馴染んで安定します。リフトアップ効果がしっかりと定着し、コラーゲン生成による肌のハリ感も実感し始める、いわゆる「完成形」の時期です。
施術前と施術1ヶ月後の症例写真を比較すると、内出血が完全に消えているだけでなく、フェイスラインがシャープになり、若々しい印象に変化していることが視覚的にもよくわかります。
第3章 内出血を悪化させない!ダウンタイム中の正しい過ごし方

糸リフトのダウンタイム、特に内出血や腫れを最小限に抑え、回復を早めるためには、施術後の過ごし方が非常に重要です。ここでは、内出血を悪化させないための5つの鉄則をご紹介します。
3-1. 施術後3日間は保冷剤でしっかり冷やす
施術直後から3日目までは、とにかく「冷やす」ことが最も重要です。患部を冷やすことで血管が収縮し、内出血が広がるのを防ぐ効果があります。また、炎症による腫れや痛みを抑えることにも繋がります。
具体的な方法としては、タオルやガーゼで包んだ保冷剤を、内出血や腫れが気になる部分に優しく当ててください。1回15分程度を目安に、1日数回行いましょう。
専門家からも「血管を収縮させることで、内出血の広がりを防ぎ、炎症を抑える効果が期待できます。ただし、冷やしすぎは凍傷のリスクがあるので注意してください」とのコメントがあり、冷やしすぎには十分に注意しましょう。
3-2. 血行が良くなる行為(飲酒・長風呂・激しい運動)は1週間我慢
施術後、最低1週間は血行が良くなる行為を避けることも鉄則です。血流が活発になると、血管が拡張し、腫れや内出血が悪化したり、長引いたりする原因になります。
具体的には、アルコールの摂取、サウナや長時間の入浴、激しい運動(ランニングや筋トレなど)は控えてください。入浴はシャワーで軽く済ませるのが良いでしょう。
実際に、「施術3日目に飲み会に参加したら、翌朝パンパンに顔が腫れ上がって後悔しました。内出血も濃くなった気がします…」という失敗談の口コミもあり、油断は禁物です。
3-3. 顔をこすらない・マッサージしない
施術後の皮膚は非常にデリケートな状態です。挿入した糸が組織に定着するまでは、外部からの刺激を極力避ける必要があります。
洗顔やスキンケアは、ゴシゴシこすらず、泡で優しく包み込むように行いましょう。タオルで水分を拭き取る際も、押さえるように優しく当ててください。
美顔器の使用や、エステなどでの顔のマッサージは、皮膚内部の糸に不要な力を加えてしまう可能性があるため、最低でも1ヶ月は控えるべきです。
筆者も、「クレンジングの時にうっかり力を入れてしまい、ピリッとした痛みが走りました。糸がずれることはないと思いますが、定着するまではとにかく優しく触れるのが鉄則です」という経験をしており、日々のケアにも細心の注意が必要です。
3-4. 寝るときは「仰向け」で。うつ伏せはNG
意外と見落としがちなのが、寝るときの姿勢です。うつ伏せ寝はもちろん、横向き寝も、顔の片側に圧力がかかり、腫れや痛みを助長する原因となります。
施術後1〜2週間は、できるだけ「仰向け」で寝ることを心がけましょう。枕を少し高くすると、頭部に血液が溜まりにくくなり、腫れの軽減につながります。
仰向け寝をキープするのが難しい方は、U字型のネックピローを使って首を固定したり、背中にクッションを置いたりして、寝返りを防ぐ工夫をするのもおすすめです。
3-5. 大きな口を開けない
施術後しばらくは、糸がまだ組織に馴染んでいないため、大きく口を開ける動作も痛みを引き起こしたり、違和感を強めたりする原因になります。
例えば、大きなハンバーガーにかぶりつく、硬いおせんべいを噛むといった行為は避けましょう。また、歯科治療も、口を大きく開け続ける必要があるため、施術後1ヶ月程度は空けることが推奨されます。
ダウンタイム中の食事としては、ゼリー飲料やお粥、細かく切ったうどんなどが食べやすいという声が多いです。また、ストローを使うと口を大きく動かさずに飲めるので便利だった、という工夫例も聞かれます。
第4章 気になる内出血を早く治す裏ワザ

ダウンタイム中とはいえ、顔にできた内出血は1日でも早く消したいものですよね。ここでは、内出血の回復を早めるためのセルフケアや、上手に隠すテクニックをご紹介します。
4-1. 早く治すためのセルフケア:温めと薬の活用
施術後3日間、しっかり冷やして炎症のピークが過ぎたら、今度はケアの方法を「温める」に切り替えます。症状が落ち着いた(目安は4日目以降)後に患部を優しく温めると、血行が促進され、皮膚の下に溜まった血液の吸収が早まり、内出血を落ち着かせる効果が期待できます。
ただし、まだ熱感や痛みが残っている場合は温めず、冷やすケアを続けてください。温める際は、濡らしたタオルを電子レンジで軽く温めた蒸しタオルや、お風呂の湯船に浸かって(長風呂は避ける)全身の血流を良くするのがおすすめです。
併せて、内出血を早く治す効果が期待できる薬を活用するのも一つの手です。「ヘパリン類似物質」が配合されたクリームなどが有名です。
ですが、市販薬などをむやみに使用するのは避けてください。
これについて薬剤師は、「ヘパリン類似物質含有のクリームは血行を促進し、うっ血を改善する効果が期待できます。ただし、皮膚がデリケートな状態なので、必ず施術を受けたクリニックに相談してください」と説明しています。自己判断で使用せず、まずは医師に相談しましょう。
4-2. メイクで隠すテクニック:コンシーラーの色選びが鍵
ダウンタイム中、特に仕事などで人と会う必要がある場合、メイクでいかに自然にカバーできるかが重要です。内出血を隠す鍵は、コンシーラーの色選びにあります。
あざの色に合わせて、補色となるコントロールカラーやコンシーラーを使い分けるのがプロのテクニックです。
施術後数日経った「青紫色のあざ」には、血色感をプラスするオレンジ系のコンシーラーが最適です。
1週間前後で「黄色っぽく変化してきたあざ」には、黄ぐすみを飛ばすイエロー系や、明るいベージュ系のコンシーラーが馴染みやすくなります。
プロのメイクアップアーティストは、「コンシーラーは指でポンポンと優しく叩き込むように乗せるのがコツです。皮膚をこすると摩擦で糸リフトの挿入部位に負担がかかりますし、せっかく乗せたコンシーラーがヨレて逆に目立ってしまいます。最後にルースパウダーをふんわり重ねると崩れにくくなりますよ」と語ります。優しく、丁寧にカバーしましょう。
4-3. マスクや髪型を工夫して自然にカバー
メイクで隠しきれない場合や、メイク自体をしたくない日は、物理的にカバーする方法を採り入れましょう。最も簡単なのはマスクの活用です。特にフェイスラインや口元の内出血は、マスクで完全に隠すことができます。
また、髪型を工夫するのも有効です。フェイスラインに沿うようにサイドの髪を下ろしたり、少しカールをつけて頬周りに動きを出したりすると、こめかみや頬のあざを自然にカモフラージュできます。つばの広い帽子も、顔全体への視線をそらすのに役立ちます。
最近では、SNSで「#糸リフトDT」といったハッシュタグを検索すると、ダウンタイム中のおしゃれなマスクコーデや、あざを隠すためのヘアアレンジ術など、経験者のリアルな工夫がたくさん見つかります。これらを参考に、ダウンタイム期間もポジティブに乗り切りましょう。
第5章 内出血の他にも!糸リフトで注意したいリスクと失敗例

糸リフトのダウンタイムで最も気になるのが内出血や腫れですが、それ以外にも知っておくべきリスクや失敗例が存在します。安心して施術を受けるためにも、どのようなことが起こり得るのかを事前に理解しておくことが必要です。
5-1. よくある失敗例①:肌の表面が凸凹・ひきつれる
施術後、顔の表面が凸凹したり、笑った時に不自然なひきつれ感が出たりするケースがあります。これは、挿入した糸が皮膚の浅すぎる層に入ってしまったり、逆にたるみを引き上げる力が強すぎたりした場合に起こりやすい症状です。
多くの場合、これらの症状は時間の経過とともに、糸が皮膚組織に馴染んでいく過程で(数週間〜数ヶ月)、自然に改善していきます。しかし、「施術後1ヶ月経っても口元のひきつれが治らず、笑うと不自然なシワが寄ってしまいました。結局、施術したクリニックで修正してもらいました」という失敗談もあります。もし長期間改善しない場合は、すぐに医師に相談しましょう。
5-2. よくある失敗例②:効果が感じられない・すぐ元に戻る
「高い費用を払ったのに、リフトアップ効果がほとんど感じられなかった」「施術直後は良かったが、すぐに元に戻ってしまった」というのも、残念ながらあり得る失敗例です。
これらの原因としては、お客様のたるみの程度や肌質に対して、挿入した糸の本数や種類が合っていなかった可能性が考えられます。また、たるみの原因であるSMAS筋膜などを的確に捉えられていないといった、医師の技術力不足も要因となり得ます。
専門家は、「たるみが強い方の場合、糸リフトだけでは限界があります。ヒアルロン酸注入やHIFU(ハイフ)など、他の治療との組み合わせを提案できる医師を選ぶことが重要です」と指摘しており、クリニック側の提案力も効果を左右する大きなポイントです。
5-3. その他のリスク:感染、糸の露出、アレルギーなど
頻度は非常に低いものの、以下のようなリスクもゼロではありません。
- 感染: 施術時の衛生管理が不十分だった場合、針穴から細菌が入り、赤み、腫れ、痛み、熱感などが長引くことがあります。
- 糸の露出: 挿入した糸が、時間の経過とともに皮膚から透けて見えたり、最悪の場合、皮膚を突き破って外に出てきたりするケースです。
- アレルギー: 挿入する糸の素材(PDO, PCL, PLLAなど)に対して、体がアレルギー反応を起こす可能性があります。
これらのリスクを避けるためには、クリニックの衛生管理が徹底されているかどうかが極めて重要です。カウンセリング時には、器具の滅菌は徹底されているか、施術室は清潔か、感染症対策の説明はあるか、といった点を自分の目でしっかり確認しましょう。
第6章 内出血リスクを最小限にする失敗しないクリニック・医師選び
これまで見てきたように、糸リフトの内出血やその他のリスクは、医師の技術力やクリニックの方針によって大きく左右されます。ここでは、ダウンタイムを最小限にし、満足のいく効果を得るための「失敗しないクリニック・医師選び」のポイントを解説します。
6-1. ポイント①:症例実績の「数」と「質」を確認する
まず最も重要なのが、クリニックや医師の症例実績です。単純な施術件数(数)が多いこと も大切ですが、それ以上に「質」に注目してください。
具体的には、クリニックの公式サイトや医師のSNS(特にインスタグラムなど)で、自分と似た年齢、似た悩み(たるみの状態や骨格)の症例写真が豊富に掲載されているかを確認します。その仕上がりが、自分が理想とする「自然なリフトアップ」かどうか、美的センスが合うかを見極めることが非常に重要です。
筆者自身も、「インスタグラムで複数の医師のアカウントをフォローし、数ヶ月間症例写真を見比べました。ダウンタイム中の経過(内出血や腫れの様子)も隠さず載せている医師の投稿を見て、美的センスが自分と合うと感じた先生にカウンセリングを申し込み、結果的に大満足の仕上がりになりました」という経験があり、SNSでの情報収集は非常に有効です。
6-2. ポイント②:カウンセリングでリスク説明を丁寧にしてくれるか

良いクリニック・医師は、カウンセリングに十分な時間をかけ、丁寧な説明をしてくれます。注目すべきは、「リスク説明」です。
リフトアップ効果やメリットばかりを強調し、「内出血は絶対出ない」「全く腫れない」といった説明をするクリニックは要注意です。糸リフトである以上、内出血や腫れのリスクはゼロにはできません。これらのダウンタイムの症状や、第5章で解説したような潜在的なリスク、デメリットについてもしっかりと説明し、その上で「あなたの場合、こういうリスクが考えられます」と個別に伝えてくれる医師こそが信頼できます。
6-3. ポイント③:糸の種類と特徴を理解し、最適な提案をしてくれるか
糸リフトと一口に言っても、使用される糸には様々な種類があります。素材によって、持続期間や効果が異なります。
| 素材の種類 | 主な特徴 | 持続期間(目安) |
| PDO | 吸収性。引き上げ力とコラーゲン生成効果のバランスが良い。 | 約6ヶ月~1年 |
| PCL | 吸収性。しなやかで柔らかく、持続期間が長い。 | 約2年~3年 |
| PLLA | 吸収性。硬めで引き上げ力が強い。コラーゲン生成力が高い。 | 約1年半~2年 |
(※上記は一例です)
優れた医師は、これらの糸の特徴を熟知した上で、お客様一人ひとりの肌質、たるみの状態、骨格、そして予算や希望する持続期間に合わせて、「あなたにはこの糸を、この本数挿入するのが最適です」と、根拠を持って最適な治療プランを提案してくれます。自分の希望をしっかり伝え、納得のいく提案をしてくれる医師を選びましょう。
第7章 糸リフトの内出血とダウンタイムに関するQ&A
ここまで糸リフトの内出血やダウンタイムについて詳しく解説してきましたが、ほかにも細かな疑問点が残っているかもしれません。ここでは、多くの方が気になるご質問にお答えしていきます。
7-1. Q. 施術後、メイクや洗顔はいつからできますか?
施術当日のメイクや洗顔については、クリニックの方針によって多少の違いがありますが、一般的な目安をお伝えします。
メイクに関しては、糸を挿入した針穴の部分(こめかみや頬などにできる小さな点)を避ければ、施術直後から可能なクリニックが多いです。ただし、ファンデーションなどを塗る際に皮膚をこすらないよう、細心の注意が必要です。
洗顔については、当日は軽く水で流す程度にしていただき、翌日から可能とするのが一般的です。もちろん、その際も第3章で解説したように、ゴシゴシこすらず優しく泡で洗うことを徹底してください。正確なタイミングは、施術を受けるクリニックの医師の指示に必ず従いましょう。
7-2. Q. 仕事は何日くらい休む必要がありますか?
施術のために必要な休暇期間は、お仕事の内容によって大きく変わってきます。
デスクワークなど、人前にあまり出ないお仕事であれば、腫れや痛みがそれほど強くなければ翌日から復帰することも可能です。ただし、施術直後はまだ違和感があるため、無理は禁物です。
一方で、接客業や営業職など、人と対面する機会が多いお仕事の場合は、ダウンタイムのピークである腫れや内出血が気になるかと思います。この場合、症状が落ち着いてメイクでカバーしやすくなる3日〜1週間程度のお休みを取っておくと安心です。マスクで隠せる範囲であれば、2〜3日のお休みで対応される方もいらっしゃいます。
7-3. Q. 3週間以上たっても内出血が消えない場合はどうすればいいですか?
通常、糸リフトの内出血は長くても2週間程度で黄色くなり、自然に皮膚に吸収されて消えていきます。
もし、3週間以上経過しても内出血が引かない場合や、むしろ色が濃くなっているように感じる場合、あるいは痛みや熱感、腫れがぶり返してきた場合は、注意が必要です。
考えられる原因としては、体質による吸収の遅れのほか、非常に稀ですが、挿入部からの感染や血腫(血液の塊ができてしまうこと)なども否定できません。このような通常とは異なる症状が現れた場合は、自己判断せず、速やかに施術を受けたクリニックに連絡し、医師の診察を受けてください。
第8章 内出血の不安を解消し、理想のフェイスラインを手に入れよう
今回は、糸リフト(スレッドリフト)の内出血をテーマに、その原因からダウンタイムの詳しい経過、悪化させないための過ごし方、そしてクリニック選びのポイントまでを詳しく解説しました。
糸リフトの内出血は、施術の過程で針が毛細血管に触れることで起こる、誰にでも起こり得る一時的な症状です。確かにダウンタイム期間中は不安に感じるかもしれませんが、施術後1〜2週間で自然に消えていくことがほとんどです。
大切なのは、内出血や腫れが起こり得ることを正しく理解し、万が一発生した際も慌てず、今回ご紹介した「冷やす」「温める」「刺激しない」といった正しいケアを実践することです。そうすることで、ダウンタイムの期間を最小限に抑え、回復を早めることができます。
そして、内出血のリスクを最小限に抑え、満足のいくリフトアップ効果を得るために最も重要なことは、やはり「信頼できる医師」に出会うことです。あなたの悩みに寄り添い、豊富な経験と高い技術力をもって最適な治療を提案してくれる医師であれば、ダウンタイムの不安も軽減されるはずです。
この記事を読んで内出血への不安が解消されたら、ぜひ次の一歩を踏み出してみてください。カウンセリングを受ける前には、「自分の理想のフェイスラインがわかる写真を用意する」「悩みや質問したいことをメモにまとめる」「予算を決めておく」という3点を準備しておくと、医師との相談がスムーズに進みますよ。正しい知識を武器に、理想のフェイスラインを手に入れましょう。
監修
クリニック院長
清水 優人

実際に施術を受けたいと思ったら
もっと詳しく知りたい方は「THE GINZA CLINIC(ザ ギンザ クリニック)」に相談してみてください。
糸リフトの施術内容や料金についてはこちら