Home コラム 糸リフトで頬コケは逆効果?失敗する4つの原因と後悔しない対策を医師が徹底解説

糸リフトで頬コケは逆効果?失敗する4つの原因と後悔しない対策を医師が徹底解説

【医師監修】頬コケに糸リフトは逆効果になることも?失敗する4つの原因と後悔しない対策を徹底解説

    第1章 糸リフトで頬こけは改善できる?

    第1章 糸リフトで頬こけは改善できる?

    「そもそも糸リフトで、本当に頬こけは治るの?」まずは、そんな疑問にお答えします。糸リフトの基本的な仕組みから、頬こけが改善するケースとかえって逆効果になってしまうケースまでを詳しく解説します。

    1-1. 糸リフトとは?たるみを引き上げる仕組み

    糸リフト(スレッドリフト)とは、コグと呼ばれるトゲのようなものが付いた特殊な医療用の糸を、注射器やカニューレを用いて皮下に挿入し、たるんだ皮膚組織を物理的に引き上げる治療です。メスを使わないため「切らないリフトアップ手術」として知られ、ダウンタイムが比較的短いという大きな特徴があります。

    糸リフトの効果は、単に引き上げるだけにとどまりません。まず、コグが皮下組織にしっかりと食い込むことで、施術直後から物理的なリフトアップ効果を実感できます。フェイスラインのもたつきやほうれい線などが改善されるのがこの仕組みです。それに加えて、体内ではもう一つの重要な変化が起こります。挿入された糸が刺激となり、私たちの体が傷を治そうとする創傷治癒反応が促進されるのです。この過程で、肌のハリを司るコラーゲンやエラスチンが長期間にわたって生成され続けるため、術後1〜3ヶ月かけて肌内部からハリとツヤが生まれるという美肌効果も期待できます。

    このように、糸リフトは「即時的な引き上げ」と「中長期的な肌質改善」という、二つのアプローチで若々しい印象を取り戻す施術なのです。

    1-2. 糸リフトで頬こけが改善するケース

    では、どのような場合に糸リフトで頬こけが改善するのでしょうか。それは、「加齢によるたるみ」が原因で頬がこけて見えているケースです。

    年齢を重ねると、肌の弾力が失われ、顔の組織を支える靭帯(リガメント)も緩んできます。その結果、本来は頬の高い位置にあった脂肪が重力に負けて下へと垂れ下がり、頬骨の下に影のような窪みを作り出します。これこそが「たるみによる頬こけ」の正体です。

    このタイプの頬こけに対して、糸リフトは非常に有効な治療法となり得ます。垂れ下がった脂肪や皮膚を糸の力で元の位置近くまで引き上げることによって、頬に自然な丸みとボリューム感を蘇らせることができるからです。影になっていた部分がふっくらと満たされることで頬こけが解消され、健康的で若々しい表情を取り戻すことが可能になります。

    1-3. 糸リフトで頬こけが悪化するケース

    1-3. 糸リフトで頬こけが悪化するケース

    一方で、糸リフトで頬こけが悪化してしまうこともあります。これは主に二つのパターンに分けられます。

    一つは、もともと頬の脂肪が少ない方の場合です。痩せ型の方など、引き上げるべき脂肪が十分にないと、皮膚を引き上げた際に骨格のラインがくっきりと浮き出てしまいます。皮膚が骨に沿うように張り付くことで、かえって頬骨の下の窪みが強調され、こけたような印象を与えてしまうのです。

    もう一つ考えられるのが、医師の技術不足による「引き上げすぎ」です。リフトアップ効果を過剰に追求するあまり、医師が必要以上に強く糸を引っ張ってしまうと、組織が不自然に吊り上がって部分的な凹みが生じます。特に、こめかみに向かって強く引き上げすぎた場合に、頬がこけて見えやすくなる傾向があります。

    このようなリスクについて、ある美容クリニックの医師は次のように警鐘を鳴らしています。

    【医師コメント】 「痩せ型の方や、頬骨がしっかりしている骨格の方は、リフトアップのデザインを非常に慎重に行う必要があります。どの方向に、どのくらいの強さで引き上げるかを見誤ると、頬こけが悪化するリスクが高まります。事前のカウンセリングで、脂肪のつき方だけでなく骨格診断をしっかり行い、最適な糸の種類とデザインを提案してくれるクリニックを選ぶことが極めて重要です。」

    つまり、糸リフトで頬こけが改善するかどうかは、ご自身の顔の状態と、それを正しく見極める医師の診断力・技術力に大きく左右されると言えるでしょう。

    第2章 糸リフトで頬こけする4つの原因

    糸リフトで頬こけが悪化してしまうという結果を招く原因は、一体どこにあるのでしょうか。ここでは、考えられる四つの主な原因を一つずつ深掘りしていきます。

    2-1. 原因①:医師の技術・デザインミス

    頬こけ失敗の最大の原因は、施術を担当する医師の技術力不足やデザインミスにあります。糸リフトは、ただ糸を挿入して引き上げれば良いという単純な施術ではありません。成功のためには、引き上げる方向(ベクトル)や糸を入れる適切な深さ(層)、そして顔全体の調和を見据えた総合的なデザイン力が不可欠であり、これらを一人ひとりの骨格や脂肪のつき方に合わせて調整する必要があります。

    例えば、本来引き上げるべき脂肪の層より浅い層に糸を入れてしまうと、皮膚表面だけが引っ張られてしまい、不自然なひきつれや凹みの原因となります。

    実際に、経験の浅い医師による施術で思わぬ結果になってしまったという声は少なくありません。

    【失敗談】 「とにかく安く施術を受けたくて、モニター価格が魅力的なクリニックを選びました。カウンセリングも短時間で終わり、少し不安でしたがそのままお願いすることに。結果、術後から片方の頬だけが不自然にこけてしまい、笑うとひきつれるように…。結局、他のクリニックで高額な修正治療を受ける羽目になりました。」

    安い価格には、それなりの理由があるかもしれません。担当医師の経歴や症例写真を十分に確認し、心から信頼できる医師に任せることが、失敗を避けるための最も重要なステップです。

    2-2. 原因②:糸の種類や本数が合っていない

    糸リフトに用いられるスレッドには多種多様なものがあり、コグの形状や糸の素材によって、引き上げる力、持続期間、術後の馴染みやすさなどが大きく異なります。

    例えば、たるみが強い方には強力なリフティング力を持つ糸が適していますが、皮膚が薄く脂肪が少ない方に同じ糸を用いると、力が強すぎて不自然な凹みや頬こけを引き起こす原因になりかねません。また、必要以上の本数を挿入することも問題です。たくさん入れれば効果が高まるというわけではなく、過剰なリフトアップは頬こけのリスクを高めるだけです。あなたの肌質、たるみの程度、脂肪の量に最適な糸の種類と本数を、医師が的確に判断できるかどうかが美しい仕上がりの鍵を握ります。

    2-3. 原因③:もともとの骨格や脂肪の少なさ

    施術そのものに問題がなくとも、ご自身の骨格や顔の脂肪の量が原因で、結果的に頬がこけて見えてしまうことがあります。特に、頬骨が高かったり横に張っていたり、もともと痩せ型で顔に脂肪が少なかったり、こめかみが窪んでいたりする方は注意が必要です。

    このような特徴を持つ方がたるみを引き上げると、皮膚がリフトアップされることで頬骨の輪郭がより鮮明になり、その下の窪みが相対的に強調されてしまうのです。

    ご自身が頬こけしやすいタイプかどうか、鏡の前で簡単に確認する方法があります。まず、真正面からお顔全体を眺め、顔の横幅が最も広いのはどのあたりか見てみてください。もしそれが頬骨のあたりであれば、一つ目の特徴に当てはまるかもしれません。次に、口を横に引いて「いー」の形を作ってみましょう。このとき、頬骨の下に影や窪みがくっきりと現れるようであれば、糸リフトで骨格が強調されやすい傾向にあると言えます。こうした骨格の方は、カウンセリング時に医師と入念なデザインのすり合わせを行うことが特に重要です。

    2-4. 原因④:ダウンタイム中の正常な腫れ

    「施術直後から頬がこけて見える!」とパニックになる方がいますが、少しお待ちください。それはダウンタイム中の正常な経過である可能性が非常に高いです。

    糸リフトの施術では、局所麻酔の注射をしたり、皮下に糸を通したりするため、必ず腫れやむくみが発生します。この腫れは顔全体に均一に出るとは限らず、麻酔液が溜まりやすい部分や施術の刺激が強かった部分がより腫れるなど、ムラとなって現れます。

    その結果、腫れている部分とそうでない部分との高低差が生まれ、一時的に頬がこけて見えたり、凹んで見えたりすることがあるのです。この腫れは、通常1〜2週間で大きなものが引き、1ヶ月ほどで完全に落ち着いていきます。術後すぐの状態だけで一喜一憂せず、まずは焦らずに経過を見守ることが大切です。

    第3章 糸リフトだけでは頬こけが改善しづらいケースとは?

    第3章 糸リフトだけでは頬こけが改善しづらいケースとは?

    糸リフトはたるみ治療において非常に有効な選択肢ですが、万能ではありません。頬こけの原因によっては、糸リフトだけでは改善が難しく、むしろ他の治療法が適している場合があります。そうした三つのケースについて解説していきます。

    3-1. ケース①:加齢で脂肪そのものが減少している

    糸リフトは、あくまでも「今ある脂肪や皮膚を、あるべき位置に移動させる」施術です。そのため、加齢によって頬の脂肪(ボリューム)そのものが失われてしまっている場合、いくら皮膚を引き上げても、土台となる中身がなければ、ふっくらとした頬を取り戻すことは困難です。これは、空気の抜けた風船の表面を引っ張るようなもので、シワは伸びても、風船がパンと張った若々しい状態にはなりません。

    このような「たるみ」と「ボリュームロス」が混在する状態に対しては、糸リフトとヒアルロン酸注射などを組み合わせるコンビネーション治療が非常に有効です。

    【医師の解説】 「特に40代以降の方のお悩みは、たるみとボリュームロスの両方が原因であることがほとんどです。この場合、まず糸リフトで下垂した組織を支える土台を作り直し、その上で、ヒアルロン酸注射で失われたボリュームをピンポイントで補うというコンビネーション治療が最も効果的です。糸リフトでリフトアップし、ヒアルロン酸で形を整えることで、単独の治療では得られない、より自然で美しい仕上がりを目指せます。」

    3-2. ケース②:骨格が原因で影ができている

    第2章でも触れましたが、頬骨が高く、その下がもともと窪んでいる骨格の場合、その骨格自体が作り出す影は、たるみとは別の問題です。糸リフトで皮膚のたるみを改善したとしても、骨格そのものを変えることはできないため、窪みによる影が完全に消えることはありません。このようなケースで頬のこけた印象を改善したいのであれば、糸リフトよりも、窪んだ部分にヒアルロン酸や脂肪を注入してボリュームを補い、滑らかな輪郭を形成する治療の方が適していると言えます。

    3-3. ケース③:過度なダイエットによる急激な体重減少

    急激なダイエットによって顔の脂肪だけがごっそり落ちてしまった場合も、加齢による脂肪減少と似た状況に陥ります。つまり、中身である脂肪が急に減ったことで、外側にある皮膚だけが余ってしまっている状態です。この状態で皮膚だけを糸リフトで引き上げても、ボリューム不足は解消されません。むしろ、余った皮膚が不自然に引きつれたり、骨っぽさが強調されたりして、やつれた印象をかえって強めてしまう可能性があります。この場合も、まずはヒアルロン酸注射などで必要なボリュームを補う治療を優先し、それでも皮膚の余りやたるみが気になる場合に、補助的に糸リフトを検討するのが賢明な判断と言えるでしょう。

    第4章 糸リフトの頬こけを防ぐポイント

    第4章 糸リフトの頬こけを防ぐポイント

    ここまで糸リフトで頬こけが起こる原因を見てきましたが、ここからは最も重要な「後悔しないための予防策」について解説します。失敗のリスクを限りなくゼロに近づけるために、あなたが施術前にできることはたくさんあります。

    4-1. カウンセリングが丁寧なクリニックを選ぶ

    良い施術は、良いカウンセリングから始まります。まるで流れ作業のように短時間で終わり、こちらの質問にも曖昧にしか答えないようなクリニックは避けるべきです。信頼できる医師は、施術のメリットだけでなく、リスクやデメリット、そして糸リフト以外の選択肢についても丁寧に説明してくれます。あなたの不安や疑問に真摯に向き合い、納得できるまで時間をかけてくれるかどうかを見極めましょう。

    カウンセリングでは、勇気を出して具体的な質問をすることが後悔しないための鍵です。例えば、「私のような顔立ちの場合、頬こけのリスクは具体的にどのくらいありますか?」と尋ねてみましょう。さらに、「もしそうなった場合の修正方法や保証制度についても教えてください」と踏み込んで確認することも大切です。また、「私のたるみには、どの種類の糸が最も合っていますか?その理由も教えてください」といった質問は、医師の知識と経験を測る良い指標になります。

    4-2. 症例数が多く実績ある医師を選ぶ

    クリニック全体の症例数も一つの目安ですが、それ以上に重要なのが、あなたを担当する医師個人の実績です。特に注目すべきは、あなた自身の骨格や顔立ち、お悩みに近い人の症例写真です。多くのクリニックではウェブサイトやSNSで症例写真を公開していますので、必ずチェックしましょう。

    自分と似たタイプの人の施術で、自然で美しい変化を出せている医師は、あなたの理想も叶えてくれる可能性が高いと言えます。単に「ビフォーアフター」の変化の大きさだけでなく、表情の自然さや顔全体のバランスが整っているかという視点で確認することが、名医を見つけるコツです。

    4-3. 複数の糸から最適な提案をしてくれるか

    優れた大工が様々な道具を使い分けるように、優れた美容医師もまた、患者一人ひとりの状態に合わせて最適な武器である糸を使い分けます。もしクリニックが1〜2種類の糸しか扱っていない場合、あなたの顔に最適とは言えない糸で施術を行う「妥協の治療」になってしまう可能性があります。

    肌の厚さ、脂肪の量、たるみの程度は人それぞれ全く異なります。それらに柔軟に対応できるよう、特性の異なる複数のスレッドを取り揃え、その中から「なぜあなたの場合はこの糸がベストなのか」を論理的に説明してくれるクリニックを選びましょう。

    クリニックのウェブサイトをチェックする際には、まず「取り扱い糸リフト一覧」のようなページがあるか確認します。ただ糸の名前が羅列されているだけでなく、それぞれの糸がどのような特徴を持ち、どんなお悩みに適しているのかが詳しく説明されていれば、より信頼できると言えるでしょう。

    第5章 糸リフトで頬こけした場合の対処法

    どれだけ慎重に準備をしても、施術後に「頬がこけたかも…」と不安になることはあるかもしれません。そんな時、どう行動すれば良いのでしょうか。焦らず、冷静に対応するためのステップを解説します。

    5-1. まずは1ヶ月、経過を観察する

    施術直後から1〜2週間は、麻酔や施術の刺激による腫れやむくみが最も目立つ時期です。このダウンタイム中は、腫れの引き方にムラがあるため、一時的に顔が凸凹に見えたり、頬がこけたように感じたりすることが少なくありません。これは多くの場合、正常な回復過程の一部です。

    ここで慌てて「失敗だ」と決めつけてしまうのは早計です。まずは最低でも1ヶ月、腫れやむくみが完全に落ち着くのを待ちましょう。多くの場合、時間の経過とともに組織が馴染み、気になっていた凹みやこけが自然に改善していきます。

    5-2. 施術したクリニックに相談する

    もし1ヶ月以上経過しても頬のこけた感じが改善しない、あるいは悪化しているように感じる場合は、我慢せずに施術を受けたクリニックに連絡を取りましょう。そして、必ず担当した医師の診察を直接受けてください。

    医師は、どの種類の糸を、どの位置に、何本挿入したかを正確に把握しています。そのため、現状を最も的確に判断し、原因を特定できるのは、他ならぬ施術した本人です。クリニックによっては、施術後のトラブルに対する保証制度を設けている場合もあり、無償での修正治療の対象になる可能性もあります。まずは正直に不安を伝え、プロフェッショナルな視点からの診断とアドバイスを求めましょう。

    5-3. 修正治療(ヒアルロン酸注射など)を検討する

    5-3. 修正治療(ヒアルロン酸注射など)を検討する

    担当医師と相談した結果、修正治療が必要だと判断された場合、最も一般的な方法は、こけてしまった部分にヒアルロン酸やご自身の脂肪を注射してボリュームを補うことです。凹んだ部分を物理的に満たすことで、滑らかなフェイスラインを取り戻します。この方法は、体への負担も少なく、比較的簡便に行えるのがメリットです。

    状況によっては、挿入した糸の入れ直しや、問題となっている糸を抜去するといった選択肢もありますが、これらはより専門的な技術を要し、体への負担も大きくなります。どのような修正治療が最適なのかは、あなたの状態によって異なりますので、医師と十分に話し合い、納得した上で次のステップに進むことが大切です。

    第6章 頬こけ改善の糸リフトでよくある質問

    ここでは、糸リフトの施術を検討する際、多くの方が抱く疑問についてお答えしていきます。

    6-1. Q. 糸リフトの痛みやダウンタイムはどのくらい?

    施術中の痛みについては、局所麻酔をしっかりと行うため、強い痛みを感じることはほとんどありません。麻酔の注射の際にチクっとした痛みがある程度です。

    術後は、麻酔が切れると数日間、ジンジンとした痛みや鈍痛を感じることがあります。これは処方される鎮痛剤でコントロール可能です。痛みや腫れのピークは術後2〜3日で、大きな腫れは1〜2週間ほどで落ち着きます。また、内出血や、口を開けたり笑ったりした時のひきつれ感が出ることもありますが、これらも時間とともに自然に解消されます。

    6-2. Q. 糸リフトの効果はいつから?持続期間は?

    リフトアップの効果は、施術直後から鏡を見て実感することができます。これは、糸によって物理的に組織が引き上げられるためです。さらに、術後1〜3ヶ月かけて、糸の刺激によるコラーゲン生成が活発になり、肌内部からハリや弾力がアップする効果が徐々に現れてきます。

    効果の持続期間は、使用するスレッドの種類や本数、そして個人の体質によって異なりますが、一般的には1年〜2年程度が目安とされています。

    6-3. Q. 頬こけ改善には糸リフトとヒアルロン酸、どっちがいい?

    これは非常に重要な質問で、答えは「あなたの頬こけの原因によります」となります。

    もし、あなたの頬こけが「加齢によるたるみ」で、本来あった位置の脂肪が下に落ちてきているのが主な原因であれば、それを引き上げる糸リフトが適しています。

    一方で、頬こけの原因が「もともとの骨格や脂肪の減少(ボリューム不足)」である場合、引き上げるべき脂肪がないため、窪んだ部分に直接ボリュームを補うヒアルロン酸注射の方が適しています。

    伸びてしまった洋服を「つまんで引き上げる」のが糸リフト、へこんだクッションに「綿を足す」のがヒアルロン酸とイメージすると分かりやすいでしょう。そして、最も美しい仕上がりになるのは、この両者を組み合わせるコンビネーション治療である場合が多いことも覚えておくと良いでしょう。

    第7章 まとめ:頬こけを避けるには医師選びとカウンセリングが最も重要

    第7章 まとめ:頬こけを避けるには医師選びとカウンセリングが最も重要

    糸リフトは、正しく行えばたるみを解消し、若々しい印象を取り戻せる素晴らしい施術です。しかし、その一方で「頬こけが悪化する」というリスクも確かに存在します。

    この記事で解説してきたように、糸リフトで後悔しないためには、技術力と美的センスを兼ね備えた信頼できる医師を選び、カウンセリングでご自身の希望とリスクについて徹底的に話し合うことが何よりも大切です。

    ご自身の頬こけの原因は「たるみ」なのか「ボリューム不足」なのかを正しく理解し、この記事で紹介したクリニック選びのポイントを参考に、ぜひ後悔のない施術を受けてください。あなたの美しさを最大限に引き出す、最高のパートナー(医師)との出会いを心から願っています。

    監修

    クリニック院長

    清水 優人

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